勃起するのもキープするのも楽じゃない!【男性を知りすれ違いを防ごう】

男性は興奮すればすぐに勃起できるだろうと思っていませんか?実際には勃起するのもそれをキープするのも大変なのです。今回は勃起とキープ、そして射精について正しく知り、より良いパートナーシップを築くヒントを女性の性の悩み相談室「mutsugoto」運営のひかるさんに教えていただきます。

男性にとって「勃起」とは?

「勃起」とは、男性器—ペニスが硬くなる現象のことを指します。これは男性の性的興奮時に見られる生理的な反応の一つです。

勃起の文化的背景と競争

学生時代には、友人たちと「勃起力コンテスト」と称して、ペニスの膨張度や角度、反り具合などを競い合った経験があります。このような競争は、少年たちにとってある種の勇気試しであり、時には自尊心をかけた戦いでもありました。「勃起力があれば会社の社長になれる」と豪語する友人もいたほどです。

勃起のデリケートさと問題点

一方で、勃起は非常にデリケートな側面を持っています。

すべての男性が容易に勃起できるわけではなく、性的興奮がない状態で勃起を達成することは困難です。

また、テストステロンの低下などにより勃起機能が弱まることもあります。さらに性行為中に痛みを感じたり、精神的なプレッシャーに負けたりすることで、勃起しなくなることもあります。

勃起と男性の尊厳

勃起が男性の尊厳に与える影響は人それぞれですが、性行為の際に勃起が継続しない、または勃起しない状態は男性にとって大きな心理的負担となり得ます。

これによって、自信喪失や自己評価の低下を経験する男性もいます。これは濡れにくいために「自分は不感症なのだ」とコンプレックスを持つ女性の悩みと同じなのかもしれません。

勃起障害(ED)とその対応

勃起障害は、多くの男性が経験する問題であり、治療を受けることで改善することが多いです。しかし、治療を受けることに対して恥や屈辱を感じる男性もいます。社会的な期待がこのプレッシャーを強めることもあるため、女性の勃起障害に対する理解とサポートが必須だと思います。

勃起のメカニズムと心理

勃起は、何らかの性的な興奮が神経に伝わることで、ペニスへの血流が増える現象です。以下がそのプロセスです。

  • 性的興奮:性的刺激が脳に届き、勃起を促す。
  • 神経伝達:脳からの信号が脊髄を通じて陰茎へと伝わる。
  • 血流増加:陰茎の海綿体と呼ばれる組織に血液が流れ込み、ペニスが硬くなる。

性的興奮を引き起こすトリガーには主に以下の3つがあります。

  • 視覚的なもの:例えば、漫画、写真集、アダルトチャンネルなど。
  • 触覚的なもの:肌の触れ合いやペニスへの直接的な刺激など。
  • 精神的なもの:性的なイマジネーションやファンタジー。

勃起と射精は密接に関連していますが、必ずしも一致するわけではありません。健康な男性であっても、勃起が射精に結びつくとは限りません。具体的には以下のようなケースがあります。

  • 状況による違い:体調や心理状態によって、勃起が射精に至らないこともある。
  • 多様な性の表現:現代ではパートナーとのセックスにおいて射精が必ずしも目的ではない。相手が性的に満足した場合、射精を伴わない性行為も完結していると考えることができる。

射精をしないと女性は男性が性的満足を得られていないと感じるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。射精後の脱力感のことを考えると「接して漏らさず」の状態が理想といえる場合もあるのです。

セックスの常識と誤解

勃起をしないからといって女性は自分に性的な魅力がないのではないか?セックスが下手なのではないか?と不安に思わないでください。

ましてや焦りから性器を強く手でしごいたり、無理なフェラチオをするのは絶対NGです。男性が萎えてしまい逆効果になる可能性が高いのです。

最も重要なことは、男性が勃起できなかった時や途中で萎えてしまった時に、女性が優しい気持ちで接することだと思います。

無理に勃起させようとはせずに「大丈夫だよ」「今日も触れ合えてとても嬉しかったよ」などと、優しく背中を押すような前向きな言葉を投げかけることで男性の精神も安定しプラスに働きます。

誰しもがセックス時に必ず勃起をする、勃起をし続けるとは限らないのです。

女性が勃起機能について理解を深めることでより良いパートナーシップが築けることを願っています。

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この記事を書いた人

女性への性の悩み相談室mutsugoto運営。
この20年間で10000名以上の悩み相談を受け解決に導く。
夫婦仲相談所とは、10年以上前のメディア共演がきっかけで現在に至る。
この世に生命を受け、そして一緒になった夫婦がストレスなくイキイキとかつ伸び伸びと過ごすことができる環境作りのお手伝いを使命としています。