現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、彼女に尽くされて当たり前と考えるアラサー男子。感謝の欠片も示さず、当然ながら悲劇を迎えたクズ男に、三松先生がさらなる喝を入れます!
※こちらは過去にananwebに掲載された記事を株式会社マガジンハウスの承認のもと「トキメキ」に掲載しています。
この記事を書いた人:
【レスなひとびと】vol. 24
大志(33歳)この歳にもなって感謝心レス。
やってもらって当然と思う傲慢男は幸せになんかなれるもんか。女子もだけど。
20時くらいに慌てて大志は彼女の美香にLINEをする。
「今日遅くなるから、晩御飯いらない」
数分後、LINEの着信音に気づいたが、飲み会が始まっていたので、見るのは帰りの電車にした。
「ありゃ! わかったよ。お仕事? 大変だね、頑張ってね~」
1時頃帰宅すると、美香が起きていた。
「おかえり! あれ? 飲んでる?」
「接待だよ。飲みも仕事の一環だから。遅いしもう寝よう」
布団に入ると、美香がニコニコして話しかけてきた。
「あのね、最近、大志が忙しそうだから元気出るように、晩御飯、好物のハンバーグにしたんだよ。ラップかけて冷蔵庫入れたから、朝ごはんに食べていったらいいよ」
「朝からハンバーグちょっと重くない? 朝はゼリーで十分だ」
「そっか。そうだよね。あのね、美香も久々に大志と夜どっか飲みに行きたい。金曜だから会社終わりに待ち合わせてさ、行こうよ」
「うーん、俺疲れてるし、早く帰れる時間わかんないんだよなあ。また様子見ながらね。そんなことより、しようよ?」
美香は黙り込む。
まずキスだ。キスにまさる言葉なし! 大志は、美香を抱き寄せて唇を押し付け、右手でおっぱいをムギュっとつかむ。女の人ってセックスレスに悩むらしいからな。せめてこれくらい愛情表現しないと。いつものように、美香のボディをペロペロし、気分良くさせてやる。これさえがんばれば、美香はずっと俺のもの。
翌朝、朝起きて支度をしていると、美香が聞いてきた。
「ハンバーグどうする? 夜、食べる?」
「うーん、やっぱいいや! 今日はラーメンの気分。美香、食べていいよ」。
「わかった。大志、今日花粉ひどいみたいだから、玄関に私の薬、半分置いとくね。持って行きなよ」
「はいー。気が利くね」
やっぱり、寝る前にエッチで気分良くさせてやったからな、俺につくしてくれる。かわいいやつだ。
夜、帰宅すると部屋が暗い。美香が帰っていないなんて珍しい。電気をつけると。
美香の荷物がない!
ゴミ箱を見ると、ハンバーグがくだかれて捨てられていた。
「荷物どっかやった?」と送ったLINEに既読がつくことはその後ない。
美香と楽しいことをしたベッドを見つめる。
青いベッドカバーの上に、美香のバースデーにプレゼントしたブレスレットが置かれていた。
親しき中にも礼儀あり!セックスの前に感謝を示しましょう
パートナーに「ありがとう」と伝えていますか?「ありがとう」は、感謝&嬉しさを示す表現のひとつです。あなたがしてくれたことに感謝。あなたの存在に感謝。あなたが生まれてきてくれたことに感謝。これくらい感謝してこそ「ありがとう」の重みが増すのです。
この言葉が枯渇すると、相手はどう思う? 愛情表現が空回る感覚に。愛されている自信をなくし、「私のこと、そんなに好きじゃないみたいだな」と、ある日、パートナーの前から消えてしまう女性は一定数いるようです。(女子会調べ)
長年夫から「ありがとう」を言われていない妻は「どうせ、私なんかお手伝いさんとしか思われてない。将来介護なんかしてやらない」となります。(主婦会調べ)
ある女性はこう言いました。
「私のために頑張ってくれなくなった。ありがとうなんて言われない。こっちは彼を愛してるし、彼からも最低限、好きでいてもらえるように頑張っているのに」と。
最近パートナーのために、何か頑張りましたか? 大きなことでなくていいのです。相手が喜びそうなことを意識すると見えてきます。男性なら、ワンピースのファスナーを下ろしてあげるとか。お風呂にバスソルトを混ぜておいてあげるとか。
女性なら、まさに美香さんがしているようなことです。
それが嬉しければ、何はさておき「ありがとう」です。心をこめてありがとう。釣った魚に餌をやらなくても、相手が去らない時代は終わりました。失いたくないパートナーがいるのなら、「ありがとう」と感謝することを忘れない。
「気持ちを込めたありがとうは、二人の関係を強固にする最強ワード。相手の存在すべてに感謝せよ。セックスよりありがとう」
レスびと連載
-
恋愛・結婚
心のすれ違いが生じたら…試して!「長続きできるカップルの秘訣」
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌な... -
セックス
もう抱けない…夫の性欲が失せる「妻のありえない行動」 レスなひとびと
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌な... -
恋愛・結婚
下品すぎる…ハイスペ男が嫌う「キャリア女子ならでは」のイタい特徴 レスなひとびと
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌な... -
セックスレス
目の前で処理かよ…男が「セックスレスになる」女のNG振る舞い レスなひとびと
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌な... -
恋愛・結婚
ハマりすぎると…男が別れを意識した「女のマイブーム」レスなひとびと
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌な... -
セックスレス
日曜は朝から暴れちゃう…人妻同士が語り合う「赤裸々性生活」 レスなひとびと
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌な...
レスをはじめとする性のお悩みは「オトナの保健室」へご相談ください
「オトナの保健室」での相談なら、LINEチャットを通じて気軽に話をする感覚で悩みを打ち明けることができます。専門的なサポートで、あなたが前向きな一歩を踏み出すお手伝いをいたします。
どうぞ一人で抱え込まずに、私たちに頼ってくださいね。
過去のご相談事例
性の専門家がお悩みに寄り添います
-
相談: 50歳。濡れにくくなりセックスが楽しめなくなりました【鍼灸師えみすけが答える性のお悩み相談】
-
相談:大陰唇が他人よりふっくらしているのが恥ずかしいです【女風セラピスト・TAKAHASHIが答える性のお悩み相談】
-
相談:彼が早漏でぜんぜん満足できません!【セクシー男優・森林原人が答える性のお悩み相談】
-
相談:夫がセックスは子作りのためにすればいいという考えでセックスレスです【女風セラピスト・哀田剛が答える性のお悩み相談】
-
相談:彼が無職になってからセックスレスになりました【三松真由美所長のお悩み快刀乱麻】
-
相談:いろいろ体位をためしますが中イキできません【女風セラピスト・ミズキヒカルが答える性のお悩み相談】
※匿名でお悩みをご相談いただいたご本人に許可をいただいて掲載しています。