元なでしこリーグの女子サッカー選手で、 現在は「男性」として生き、 「ジェンダリスト」として活動するトランスジェンダー3人組のミュータントウェーブのリーダーおおちゃんとそのパートナーのMIYUさんをお招きした対談の様子をお届けします。対談の様子はYoutubeでも配信中なのでぜひ動画でもご覧ください。

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Z世代、ミレニアム世代、昭和バブル世代そろい踏み!
エリサ編集長:こんにちは!トキメキ編集長のエリサです。トキメキは女性がトキメク日々を応援するための情報発信をしています。今日はスペシャルゲストにお越しいただきました!トキメキでもジェンダーについて連載をしてくれているミュータントウェーブのリーダーのおおちゃんと奥様のみゆうさんです!
おおちゃん、みゆうさん:こんにちは!よろしくお願いします。
真由美所長:おおちゃんはミュータントウェーブとして活動をされていて、今日はトランスジェンダーおおちゃんにパートナーシップについてお話を聞かせてもらいたいと思って来ていただきました!「可愛い奥様も一緒に出てよ」って言ったら来てくれたのよね。本当にありがとうございます。
おおちゃん:普段はミュータントウェーブとして、メンタルトレーナーのあさひと書道アーティストのまさと3人で活動しています。3人とも元なでしこリーグの女子サッカー選手で引退後、戸籍を男性に変えました。女性の生活、男性の生活、アスリートの生活や世界など様々なものを体験し見てきたので、そこで気が付いたことを発信しています。
具体的な活動としては企業研修や子どもたちの教育、自治体の街づくりやメンタルサポート、アートコラボ。そして女性から男性になったロールモデルとしてメディアからアプローチしています!
真由美所長:お二人はご結婚されていらっしゃる。
おおちゃん:はい。戸籍は男性なので、女性と結婚できます。
真由美所長:年齢の差があるのよね。
おおちゃん:13歳です。
真由美所長:バリバリZ世代ど真ん中!おおちゃんは30代後半だから文化的違いとか感じることはないですか?日常的に見ているものが違うとか。
おおちゃん:バリバリありますよ。旅行いこうっていったらTikTokで探しますからね(笑)。
真由美所長:わたし達の世代では考えられない!(笑)
おおちゃん:じゃらん使って笑われました(笑)
真由美所長:みゆうさんはZ世代、エリサ編集長とおおちゃんはミレニアム世代、私は昭和バブル世代。いろんな世代が揃っているからいいですね。いろんな世代の結婚観が知れる。特にZ世代の結婚観や夫婦観を今日はいろいろ聞かせていただきたいです。
エリサ編集長:ぜひ深掘りさせてください!
家事は100対0!最近お弁当箱が洗えるようになりました
真由美所長:以前ミュータントウェーブの他のメンバーとお会いした時に、とにかく、おおちゃん夫婦の仲が良いって聞きました。
エリサ編集長:今日も到着されてからずっと2人で話されていて、ラブラブオーラ満載でした(笑)
真由美所長:恋人・夫婦仲相談所を20年以上やっていますと相談者の女性の方々は夫と上手くいってなくて来られるわけです。ライトなものから超ヘビーなドロドロなものまであるんですけど今日はどうしたら、おおちゃん夫婦のようにラブラブオーラを撒き散らすことができるのか聞いてみたいと思います。ではおおちゃんみゆうちゃん、2人のラブラブの秘訣を5つ教えてください!
おおちゃん:2人で相談してきました(笑)。まず1つ目は今、2人でパーソナルトレーニングに週に2,3日通っています。2人で何かを共有したり体験したりして、乗り越えるということをしようと話して。
真由美所長:それナイスアイディアね!「2人でテニスに行きます」という方はいらっしゃるけど、やっぱりさすが新しいですね。2人でパーソナルトレーニングに行けば自分たちがなりたいボディとかを2人で共有できて励まし合えますね。2つ目は?
おおちゃん:2人で御朱印巡りしています。
エリサ編集長:日本各地、遠出もされるんですか?
おおちゃん:まだ始めたばかりなんですが、ここの神社行こうって決めて旅行したりちょこちょこやり始めています。
真由美所長:なんか昭和の夫婦みたいになってますけど(笑)。でもいいわよね。それをZ世代がやるっていうのが新しい!御朱印巡り3.0ね(笑)。ぜひ私の故郷にある縁結びの神様の出雲大社に行っていただきたいと思います。
みゆう:行きたいです!
おおちゃん:御朱印帳って亡くなった時に棺に入れてもらうと、御朱印帳の神々が極楽浄土に連れて行ってくれるといわれているんですよね。
真由美所長:いいこと聞いたわ!
みゆう:天国に行きたいんで(笑)。御朱印巡りは私の母が好きで私が提案して始めたんです。
おおちゃん:自分はスピ系が好きで、神社やお寺も好きだったので、やろう!ってね。ミューはコレクターなんだよね。オタク(笑)。
みゆう:そう。アニメオタクで集めるのが好きなんです(笑)。集めたい集めたいって気持ちがマッチしました(笑)。
真由美所長:これまで熟年夫婦に勧めてきましたけど、これからはZ世代カップルにも御朱印巡り3.0を勧めたいと思います(笑)。では3つ目は?
みゆう:私、全く家事しないんですけど(笑)。してもらったら、「ありがとうございます」と「ごめんね」とか伝えるようにしています。
おおちゃん:これちょっと怪しいですけど(笑)。まあマジで家事しないんでね。
エリサ編集長:美容師さんで店長もされているから、お仕事お忙しいんですよね。
みゆう:そうです!仕事で仕方なくて一応「ありがとう」と「本当にごめんね」は言うようにしています。
真由美所長:これはつねづね私が皆さんに伝えていることよ。
おおちゃん:怪しいですけどね(笑)。
真由美所長:まあでもその意識は持っているということよね。
みゆう:そうです!「お弁当美味しかった」とか。
おおちゃん:ああ、それでいうとこれもラブラブの秘訣かもしれない。自分はずっと朝ご飯、お弁当、夜のおにぎりを毎日かかさず作っています。朝起きたらプロティンを作って、ご飯をセッティングしてスタート。
真由美所長:家事分担はどうなってるの?
おおちゃん:100対0ですね!
真由美所長:おおちゃんが100でもこれだけラブラブオーラを撒き散らせるっていうのは本当に素晴らしいケース!お悩み相談に来る方は夫が家事を手伝ってくれないとか、本当はフィフティでやりたいのに私の方が7割でやってるから腹が立つとか、やっぱり女性側から夫へのクレームをよく聞くんです。
おおちゃん:嫁側ですね(笑)。でもクレームはないです。
真由美所長:素晴らしいわ。おおちゃんが温かく見守ってあげてるのね。
おおちゃん:でもね、「休みの日くらい洗濯物1回干してみたら」って言うんですけどZ世代が恐ろしいのは「え?遊びに行く予定あるんだけど」って返すんですよ!
みゆう:だって遊びに行く予定あるもん(笑)。
真由美所長:うわ、それ恐ろしい(笑)。
おおちゃん:「遊びに行く前に早起きして1個やるんだよ」っていうんですけどね(笑)。あ、でも仕事から帰って来て自分のお弁当箱が洗えるようになりました。
真由美所長:小さいことを大きく褒める!さすが!弁当箱なんか誰でも洗えるわ(笑)。
おおちゃん:前は弁当箱出さずに寝てたんで、それが洗えるようになりました。
真由美所長:そうやってちょっとずつ家事ができるように、おおちゃんが褒めて伸ばしてあげているのね。それがやっぱり円満の秘訣ね。
自立した人間同士の夫婦でありたい
エリサ編集長:4つ目はいかがですか?
おおちゃん:1人の時間をお互い作るようにしています。
真由美所長:それも大事ですよね。ラブラブだけどやっぱり自分がやりたいことができる1人時間を持つことは大切。
おおちゃん:自分1人の時間がなぜ大事なのかという話はメチャクチャしていて。それをお互いに理解し合わないとって思っています。なんで自分ばっかり、ってならないように。自分は静かで綺麗な自然の中で過ごしたいというのがあって。休みも毎週ではなくて、隔週で仕事を入れたりして2人とも自分の時間ができるように調整しています。
真由美所長:みゆうちゃんも1人でやりたいことがある?
みゆう:私は友だちと遊びたい(笑)。
真由美所長:そうよね!24歳だもんね。
みゆう:おおちゃんと一緒にいる時間もあって、友だちとの時間もあって楽しいです。
真由美所長:遅く帰って来てもおおちゃんは「どこ行ってたんだ」とか言わない?
みゆう:言わないです。
おおちゃん:言わないですね。でもご飯だけは聞く「夕飯いる?」って(笑)。
真由美所長:素晴らしい!夫婦喧嘩の始まる原因によくあるのは、旦那さんや奥さんが遅く帰ってきたりすると、「どこ行ってた」「誰と一緒にいた」「何食べたんだ」ってグチグチ言うこと。そんなこと言われたらケンカになるわよね。おおちゃんの人生経験が豊富だから、みゆうちゃんを導いてあげているのね。5つ目はどう?
みゆう:これは秘訣かどうかわからないんですが…。私の中では秘訣なんですけど、自分にお金をかけることです。例えば、ネイルに行ったりマツエクに行ったり、好きなもの買ったりとかする。自分はメイクが好きだからメイク道具を買ったり。そういうことをすることで自分を満たすことかなと。
真由美所長:満たされているからイライラしないし、夫に不満を言うこともない!しかも自分にお金をかけることで、いつも綺麗で輝いていられる。そしてますます、おおちゃんはみゆうちゃんを好きになる!
おおちゃん:それは言うよね。綺麗だね、とか、可愛いね、とかね。
真由美所長:もう世のメンズたち見習って!昨日の妻より輝いていると思ったら声に出して―!本当に花丸のラブラブの秘訣5つを言ってくれました。
仕事での出会いから2人でカラオケ→ディズニーへ!
エリサ編集長:お二人の馴れ初めを教えてください。
おおちゃん:ミュータントウェーブの撮影の時にヘアメイクをやってもらったんです。
真由美所長:ドラマティック♡そこでは何も生まれず?
おおちゃん:特には(笑)。ミュータントの3人とみゆうともう一人の美容師の方で仲良くなったんです。気があって何か月か連続で仕事も続いて。それで毎月みんなでご飯会を開くようになって、毎月みゆう達の男の話を聞かされるという(笑)。
真由美所長:相性が良かったのね!一緒にいて楽しくて友だちになったと。
おおちゃん:それで出会って半年後にみゆうから「カラオケ行こうよ!」って誘われて。
みゆう:すごいカラオケに行きたかったんですよ。友だちだったから普通に「カラオケ行かない!?」って。
真由美所長:おおちゃんを恋の相手として意識はしてなかった?
みゆう:ぜんぜんなかったです。
おおちゃん:自分もなかったです。
みゆう:もう歌いたい!だけ。そもそもお互いタイプじゃないんです(笑)。私はラガーマンみたいな体がおっきい人が好き。
おおちゃん:自分はスラリと背が高い人が好き(笑)。
真由美所長:まあまあ(笑)。で、カラオケに行って!?
おおちゃん:自分がディズニーの曲を歌ったんです。そうしたら「え!ディズニー好きなの!?」っていうから「好きだよ」って言ったら「行きたい!今すぐチケットとって!なんか私のカード使えないからおおちゃんので買って!」って(笑)。
真由美所長:Z世代ちゃっかりしてます(笑)。
みゆう:チケットのお金は払いました(笑)。ふつうに友だちとして誘ったんです。歌ってたら行きたくなっちゃったから。
おおちゃん:行くまでに一か月空いたんです。そうしたらなんかその間に2人の中で考えることがあって、ディズニー行ったらすごく楽しくて。それでいい感じになって。
エリサ編集長:ディズニーに行くと別れる、みたいなことを言われますが、その逆パターン!恋人の意識が芽生えたんですね。お互いタイプじゃないって言って、こんなに仲がいいっていうのがメチャクチャすごいと思います。
みゆう:優しいんです。それも上辺だけの優しさじゃなくて、本当にダメなときはちゃんと私のことを考えて怒ってくれる。そういう優しさがあるんです。それまでの彼は「みゆうのすきにしたらいいよ」って人ばかりでした。
真由美所長:これはね全国の皆さん、ちゃんと叱ってあげてください。中途半端じゃなく、心の底から相手を想って叱ってあげる。それが女性は嬉しい!それで、良い感じになった後は!?
おおちゃん:自分はパンセクシュアルなので好きになるセクシュアリティは決まってないんです。「この人といたから彩りがあったんだな、豊かな人生だったなぁ」という想いを持って死にたいっていう願望だけがあって。
真由美所長:私の世代では死ぬときのこと考えるけど、おおちゃんの世代で考える!?
おおちゃん:人生って有限という意識がすごくあるんです。だから本当にやりたいことをやるとなったら時間は限られているなと思っていて。そう考えた時に幸せの形が性別でくくられているって、すごくもったいないなあって。
真由美所長:なるほど。
おおちゃん:で、付き合うとか結婚とか、約束の結びつきに、あんまり魅力を感じてなくて。精神的にどれぐらい支え合えたり、繋がっていられたりするかっていうのが大事だと思っていたから、その約束をするっていう形をあまり取りたくなかった。
真由美所長:お互いが思い合っていれば変なことなんて起きないよね、と。でもね、みゆうちゃんはまだ若いもんね。
おおちゃん:はい。なんかそういうのもあって付き合うっていう形がないと不安なんだったら、付き合うってカタチで安心できるんだったら、いいんじゃないっていうことを江の島の海岸で話しました。
「手放したくない!」で結婚
エリサ編集長:そうしてお付き合い期間を経て結婚となるわけですけど、改めて籍を入れる時に相手がトランスジェンダーということについて何か思われることはありましたか?
みゆう:自分はトランスジェンダーだからという意識が本当になくて。今まで付き合ってきた人はストレートの男性しかいないんですけど、でもその人たちとおおちゃんが何かが違うって思ったことも正直あんまりなくて。おおちゃんが女子だった時のことを知らないっていうのも、あるとは思うんですけどね。
そもそも自分自身が、そういうのを気にしないっていう性格なんです。何も気にならない。トランスジェンダーだから結婚しないとか、家族に言いづらいとかっていうのも本当に何もない。普通にストレートの男性と結婚するのと何も変わらないという感覚です。
おおちゃん:トランスジェンダーの自分を相手方の家族が理解してくれて感謝だねって言われたりすることがあるんです。でもトランスジェンダーという自分を選んでくれたということろに感謝はないです。人対人の関係だと思っているので、そこを気にするくらいなら自分は一人を選んでます。
みゆう:そうだね。
おおちゃん:なんなら、みゆうのお母さんはみゆうはお世話が大変だってことを理解しているから「連れてくるのが犬じゃきゃいい。あなたのことをオッケーって言ってくれる人を連れてきなさい」って言ってたくらい(笑)。
真由美所長:良いママだねえー!
おおちゃん:返却はNGですってLINEでやりとりしてます(笑)。
みゆう:まだ若いので考え方が柔軟なんです。
おおちゃん:イケイケな感じだよね。
真由美所長:付き合って2年、結婚して2年。その間、大きなケンカはありました?
おおちゃん:結婚する時ですかね。その時にバンッて大きなケンカがあって。いろいろやらかした中で「もう別れるか」と話したんですけど、みゆうから「手放したくないから、どうにか手放さない方法があるのであればそうしたい」って言われて。「それが結婚っていう形じゃダメなのか」って。
真由美所長:みゆうちゃんの方から、そう言ったの!それってプロポーズよね。
みゆう:いや、おおちゃんに結婚するんだったら許すって言われたんですよ!
おおちゃん:それ以外に許す方法はないとは言いました。それくらい大きな出来事があって。
みゆう:手放さなくてすむなら結婚しますって言いました。
真由美所長:「手放したくない」ってすごいパワーワードだと思う。愛してるなんかより。
おおちゃん:なんか違う怖さを感じました(笑)。
みゆう:その時はもう別々の人生を歩むということが想像できなかったんです。
真由美所長:すごくいいお嫁さんですね。タフでパワフルでアクティブで。
エリサ編集長:もともと結婚については話されていたんですか?
みゆう:話してないよね。
おおちゃん:それどころか美容師としてはこれからだし遅い方が良いとか言ってたくらいだよね。
執着はない。ダメになってしまったらしょうがない
真由美所長:みゆうちゃんは24歳ですが、その年齢くらいの女子の結婚観教えてください。30歳前に結婚したいとかありました?
みゆう:母親が早く結婚して私を産んでいるので若いママに憧れをすごく強く持っていました。小学生の時に人生設計を書いたときは20歳で結婚、21歳で子どもが1人、とか思っていて。地元が静岡なんですがみんな結婚が早いんです。私の友だちとかすでに結婚して子どもも産んでいます。そういうのを見ているから自分も早いのが良いなって思いつつ、美容師として成功したいという夢もあるから、その2つの思いが共存していたという感じです。
真由美所長:仕事と結婚。いつの時代も女性は悩みますね。おおちゃんはなかったの?結婚観。
おおちゃん:結婚しなくても周りに大切な人や家族がいたから、それで満たされていました。家も買ってたし、犬も飼ってた。ゆっくり江の島ライフを送ってたんですよ。仕事はリモートで(笑)。それが結婚というタイミングで、みゆうが都心の美容院に勤めているので家は売却して自分も都心に引っ越しました。お互い仕事をがんばって2年以内にある程度波にのせてまた海辺に戻りたいねって話してます。
真由美所長:もうラブラブの秘訣をすでにいっぱいやってらっしゃいますね。考え方が大人!
エリサ編集長:なんかこう執着しすぎていないというか…。
真由美所長:ないね。柔軟に変わっていってるし。
おおちゃん:結婚に関して執着はないしダメになってしまったらしょうがないというか。それぞれの人生が自立している上で、2人の人生も充実する形であって欲しいと思っているので、一人の人として自立できないののであれば、一緒にいない方がいいよねってなる。
真由美所長:そんなこと言われたらみゆうちゃんは不安になるよね?
みゆう:最初は「何それ冷たくない?」って思っていたんですけど、でも今は私の人生が楽しいから、その考えに賛同しています。
真由美所長:みゆうちゃんを、おおちゃんがどんどん大人にしてますね!本当に素敵なご夫婦です。
ニンニクを食べた後のディープキスは本当に勘弁!
エリサ編集長:ちょっとここからはラブラブじゃない一面も見せていただけたら…(笑)。どれだけラブラブだとしても、やっぱりずっと一緒に暮らしていたら変えて欲しいこととかあるんじゃないかな?と思うんですが、お互いに1つずつ教えてもらえますか?
おおちゃん:ミューみゆうは仕事では大人だと思うんですが家に帰るとちゃんと24歳の子どもに戻るんですよね(笑)。例えば夜、みゆうが自分の弁当箱を洗い終わった後に、自分が翌日の弁当のおかずを作った鍋を「これも洗っといて」って言った時に「なんでやらなきゃいけないの!」ってバンッと爆発する(笑)。
みゆう:もうやりたくないから(笑)。でも自分としてはお弁当箱をちゃんと洗ってゴミも片付けてスポンジの泡も切って完璧!って思ったのにお鍋が出てきたから、ようやく今片付け終わったのに!っていう感情が出てきちゃったんです。
おおちゃん:わかるんですけど、自分の中では家事を100やってるから、その鍋1個に、その態度はないだろうと。
真由美所長:一般的な夫婦あるあるですね。でもなんかそのバンッて赤ちゃんみたいで可愛いじゃない。
おおちゃん:まあでも、そんな程度でそんな態度に出すんだったら自分は家事を放棄しますよ、って言いました。
真由美所長:脅し!(笑)。
おおちゃん:そんなに嫌だったら自分だって全部やらないよ、って。
みゆう:なんか恥ずかしい…けど、私は感情がバンッてなりやすいんです。
おおちゃん:そうなった時に、本当に母親と反抗期の娘みたいになって(笑)。「これやんなよ」とか言ったら「あとでやる」とか高校生の反抗期みたいな態度でこられると、あーお母さんがイラっとする感じってこれかって(笑)。その態度と顔はマジでイラつくから自分の中で抑えられないのかと思いますけど、まあ若いから。
みゆう:あと2,3年もすると成熟して大人になると思います(笑)。
おおちゃん::そう(笑)。まあでもその位です。
エリサ編集長:感情を出しすぎるっていうのも問題だけど、出さないのも問題ですよね。
真由美所長:そうね。そこのバランス大事。でもみゆうちゃんはこれから大人になるって自分で自覚してるものね。
みゆう:自覚してます(笑)。
真由美所長:みゆうちゃんは、おおちゃんに直してほしいところありますか?
みゆう:私が直してほしいところは、なんかすごい小さいんですけど、おおちゃんはめっちゃニンニク好きなんです。でも私は美容師ということもあって食べる習慣がなくて、ニンニクの匂いに敏感。だからおおちゃんがニンニク食べていると「クサッ」ってなるんです。そうすると余計に「ハァー」とかしてきて!ほんとコイツッ!!って思います。
おおちゃん:うちの母親が、自分がサッカーやっててスタミナつけなきゃいけないから、それにはニンニクだ!って子どもの頃から料理にメッチャニンニクを使っていたんです。友だちが家に来て餃子食べたらニンニクがきつすぎでみんなお腹下してましたもん(笑)。
真由美所長:小さい頃から培われた食生活だからしょうがないわよね。飲んでブレスケアするサプリとかあるでしょう。そういうの飲んだら?
おおちゃん:ニンニク臭い状態でチューするのが好きなんですよ(笑)。
みゆう:そう!それ本当に勘弁して欲しい!
おおちゃん:でも嬉しそうじゃない?
みゆう:本当に嬉しくない!でも私すぐ笑っちゃうから(笑)。
おおちゃん:すぐ笑うよね。だからこれ嬉しいんだろうなって(笑)。
真由美所長:はいはい。これはもう二人のプレイの一環なので我々が言うことは何もないです!ご自由にしてください(笑)。
みゆう:いや、ニンニク臭いディープキス本当に嫌です!鼻が曲がるんじゃないかってくらい臭くて嫌!
一個突き抜けて夫に愛させる技術があればオールOK!
真由美所長:本当にお二人は、お互いを認め合っていて、仮にダメになったとしてもそれはそれだという考え方も一致しているので本当にすごいと思います。
エリサ編集長:最後にちょっと踏み込んで…お二人は夜の生活は順調ですか?
みゆう:最近、寝ちゃいます。パーソナルトレーニングに行くようになって、元々運動をしていなかったので、けっこうハードで。週2~3行くと疲れて寝ちゃうんです。
真由美所長:「ちょっと疲れてお相手するの嫌だわ」ってなってる?
おおちゃん:お互い寝てますね(笑)。まあでも自分はセックスがいやらしいこと、という認識はないのでオープンに「体のコミュニケーションもとった方がいいよね」という話をしてます。したい時ってお互いあるじゃないですか。そういう時は言ってねって話してます。
真由美所長:これはセックスレスではありませんね。体がただ疲れているだけ(笑)。もう私にお悩み相談したいことなんてないでしょう。
みゆう:私、本当に片付けられない性格なのでタンスの上とかが、すごく汚くなっちゃうんです。本当に自覚がなくて。お風呂場もすぐに汚くなっちゃうし、何かにぶつかったらそのままにしちゃうし…すごく注意されるんです。例えば「電気つけっぱなしだよ」とか。でも本当に意識がなくて悪気がないんです。なのに、そればっかり言われるのは嫌だなあって。一時期すごくストレスになってました。言う方もストレスだと思うんですけど。
エリサ編集長:衛生概念の違いですね。
おおちゃん:いや本当に半端じゃないんですよ!YouTubeの汚部屋を片付けるという企画で借りたくらいです。自分、片付けられない人とは絶対に無理だと思っていたので最初に家に行かせてもらったんです。自分と同じじゃなくてもいいけど、せめて似たところが綺麗だと良いなと思って。ミューみゆうは仕事の道具は本当に綺麗に使っていたので綺麗なのかなって。そうしたら「15分待ってて」って言われて15分経って戻ってきた時に急に「もう無理!いいよ」っていったんです。え?って思って行ったら、洗面所の洗濯物がキッチンまで雪崩のように侵食していた。
みゆう:そこまでじゃなーい!
おおちゃん:いやいやそうでした。5日分だったっけ?で、「これくらい溜まったのは初めて」って。話を聞いたら一週間に一回くらい部屋中に干して暖房付けて出ていくみたいな生活をしていたそうで(笑)。ゴミが17、8袋出たんですよ!食品の賞味期限もほぼ全部切れている(笑)。
みゆう:料理しないんですけど、調味料は好きなんで買っちゃうんです(笑)。
おおちゃん:自分が出張から帰ったら絶対にマックのゴミがある。
みゆう:マック好き。調味料も好き(笑)。
真由美所長:Z世代よねえ。あとUberね!
みゆう:大好き!タピオカも(笑)。
おおちゃん:一人でいたら綺麗なのに、みゆうが帰ってきたら一瞬で汚くなりますからね。一瞬で(笑)!
みゆう:本当に無意識なんですよ、一緒に生活しているし一緒に借りている家だから気を付けようって思う気持ちも芽生えてきたので汚くなってきたら「一緒に片付けて」って言ってます(笑)。
おおちゃん:タンスの上はそれぞれのスペースにしてるんですけど、みゆうの方は化粧道具とか、ペットボトルの飲みかけのものが、いっぱい置いてあったりとか。たぶん容量が分かんないんですよね。これくらいだったらこの箱を買えばいいとかが。自分はそれが得意だから一緒に店に行って、これを買えば足りるだろうって購入して、いるものいらないものを分類して種類別に入れるところまで教えてます。
真由美所長:そこまで教えてもらったらできるようになるでしょう!
みゆう:ですね。でも時間が経つと忘れちゃう(笑)。
おおちゃん:なので定期的にみゆうがいない時にチェックして直してます。タンスの中も。
真由美所長:おおちゃんが寛容だわ(笑)。
おおちゃん:そこはあんまり気にならないんですが、ただ電気は消してほしい。
みゆう:本当に電気が消せなくて…。
おおちゃん:驚いたのが、洗面所の電気が毎回ついてるから「洗面所の電気消してきな」って言ったら「なんで!?なんで私電気が消せないの!」って自分で言ってる(笑)。
真由美所長:認知症の人にはね、忘れないように目に見えるところに書いて貼っておくんだって。そうしたらいいんじゃない?
みゆう:確かに(笑)。
真由美所長:あと私がテレビ番組とかで家事ができない旦那を直す方法を聞かれた時に話すのは、なにか悪いことをしたら罰ゲームをさせて、良いことをしたら、ご褒美をあげる方法。点数を決めといて。例えば、お皿洗いを5回やってくれたら発泡酒をビールに変えてあげるとか。10個家事をやってくれたらビールを6本プレゼントするとか。そういうご褒美ゲームみたいなことをすればいいんじゃない?幼稚園でやるような、すぐに点数がわかるようにシールを貼ったりしておいたら罰ゲームやるの嫌だからやろうかな、とかね。
おおちゃん:みゆうは仕事はめっちゃできるんですよ。だから仕事だと思えばいいのかな。
みゆう:たしかに!仕事のタスクとして言ってくれたらできるかも。
真由美所長:「今月の売り上げ達成です!」みたいなね。で、ご褒美ゲームと罰ゲームを入れて。
おおちゃん:罰ゲームって自分の見たいものとかでいいんですかね?みゆうって本当にバツグンに明るくて飛びぬけて面白いんですよ。昨日も布パンの超でかいやつ一丁で、テレビの前に立ったかと思うと「サンバ♪ズンバ♪」とか言いながら踊ってるんです。自分がテレビを見てる目の前で(笑)。そういうみゆうを見てるとね、一緒にいたらポジティブで明るい人生にしかならないじゃん!って思います(笑)。
真由美所長:最高の締めの言葉をいただきました。皆さん、「もう楽しい人生にしかならないじゃん」っていう、それぐらい突き抜けた明るさをもっているのがみゆうちゃん。これがおおちゃんがみゆうちゃんを選んだ理由でした!こういうご夫婦の会話を聞くと私たちも幸せになりますね。
エリサ編集長:本当に飛びぬけた明るさがあるし、何よりもお互いを好きという気持ちが一貫しているのが素晴らしいです。
真由美所長:少々、家事ができなかろうがメッチャ面白いんだから(笑)。一個突き抜けて夫を愛させる技術があればね!
おおちゃん:自分は好きな人に原点方式がないんです。明るすぎるから、すべてがかき消されてるのかな(笑)。みゆうの明るさと面白さに、ま、いいかなって思う。
真由美所長:芸は身を助けるね(笑)。
エリサ編集長:今日はお越しいただきまして本当にありがとうございました!素敵な話を聞かせていただきました。この話はミュータントウェーブさんのYouTubeでも配信されますので、ぜひチェックしてください。それでは皆さん、人生を…
真由美所長、
おおちゃん、
みゆう:ときめかせましょう!!!