専門家が皆さまの性・心と体・パートナーシップに関するお悩みにお答えします
近しい悩みを持つ皆さまの一助になるよう過去に寄せられたお悩みをご紹介します。
※あらかじめご了承をいただき回答を掲載しております。また個人の特定を避けるために匿名性を保ち、内容を一部変更してご紹介しています。
ご相談内容
妻との話し合いがうまくいかない…どうすればいい?
明日、妻と二回目の話し合いをする予定です。しかし、メールで「私は話すことはもう無い。やり直したいなんて話なら聞きたくもない」と言われました。別居してから時間が経つにつれて、妻の気持ちが固まってきているのを感じます。
恋人・夫婦仲相談所さんからアドバイスをいただき、妻の今までの気持ちや我慢していたことを理解し、自分のこれからの行動と反省の意思を伝えました。しかし、何を言っても受け入れてもらえません。
これ以上僕にできることはないでしょうか?明日も前回と同じように、最終的には何の結論も出ずに話が終わってしまいそうです。
長期的に見て、ゆっくりでも気持ちを伝えたいのですが、例えば一年間頑張ってみたとして、そこから妻が戻ってきてくれるかが不安です。時が経つほど気持ちが離れていってしまうようで怖いです。
長期の別居で戻られた方はいらっしゃいますでしょうか?
ご相談への回答
相談者さんへのアドバイス
お返事を拝見しました。今日、お話し合いをされるのですね。妻の今までの気持ちや我慢していたことについて考える時間を持たれたのですね。相談者さんにとってこれを考えることはとても辛いことだったと思います。それにもかかわらず、チャレンジしてくださったのですね。
妻に、ご自身のこれからの行動と反省をお伝えになったとのことですが、それはメールでやりとりされたのでしょうか?そして、その中で、妻が今まで感じていたことや我慢していたことについて理解した部分を十分伝えられましたか?
前回の回答の中の、
「辛い思いさせたなぁ…」
「俺ってこんなことをしていたのか…」
「そりゃしんどくなるはずだ」
の部分です。
もし、「いや、そこまで大げさには伝えていないけど…」という部分があれば、今後もこれを妻に伝え続けることにチャレンジしていただきたいのです。一度や二度では妻の気持ちを変えることは難しいでしょう。さりげなく積み重ねていくことが大切です。
今日のお話し合いについて
今の相談者さんのお気持ちを考えると、予想されているとおり、話が平行線になってしまう可能性が高いと思います。別れたい妻 VS 別れたくない相談者さんの状態がより強まってしまうのではと思います。
私は、お二人が過去どのように過ごして来られたか、どんな喧嘩があったのかは推測することしかできませんが、一つ明らかだなと思うのは、今、「日に日に妻の気持ちが固まってきているように感じる」この状況で、相談者さんが、「別れたくない」を繰り返しても、妻にとっての相談者さんの点数がどんどん下がっていくということです。
ですので、もし、このメールがお話し合いに間に合ったとしたら、今日は、一度以下の言葉を言う回数を減らしてみてはいかがでしょうか。
「やり直したい」
「別れたくない」
「戻ってきてほしい」
なぜかというと、これらの言葉を聞くと、妻としてはこう感じてしまう可能性があるからです。
「もう…、本当にこの人わかってない…。自分のことしか考えてないの?」
妻がわかってほしいものとは…、「私の気持ち!」です。
ですから、最初にお話したように、妻の今までの気持ちについて相談者さんが気づいたこと、あの時ああだったんだなと思い当たることをできるだけ伝えていくことが必要になるかと思います。妻の気持ちに気付きましたよ、どれだけ辛かったかわかりましたよ、ごめんねというメッセージを出していく方が、今後の行動や反省の気持ちを言うことよりも、今は効果があるのではと感じます。
もちろん、この方法は危険でもあります。妻が心に閉じ込めている怒りを刺激するからです。でも、もし妻が怒りだしたとしたら、よく話を聞いてあげてください。そのときに妻が相談者さんに言いたくて言えなかった言葉を聞いてあげてほしいのです。
相談者さんご自身が、「長期でみてゆっくりでも気持ちを伝えたい」と考えておられるなら、今日の機会は、上の「やり直したい」を少し抑えて、妻のこれまでの気持ちに気づいた部分を伝える日としてみてはいかがでしょうか。
応援しています。
レスをはじめとする性のお悩みは「オトナの保健室」へご相談ください

「オトナの保健室」での相談なら、LINEチャットを通じて気軽に話をする感覚で悩みを打ち明けることができます。専門的なサポートで、あなたが前向きな一歩を踏み出すお手伝いをいたします。
どうぞ一人で抱え込まずに、私たちに頼ってくださいね。
過去のご相談事例
性の専門家がお悩みに寄り添います
※匿名でお悩みをご相談いただいたご本人に許可をいただいて掲載しています。