前回までのご相談

前回は、あなたの行動がご主人に「餌」を与えてしまったことや、お義母さんが揉め事を回避する手段を提案したことについての相談をさせていただきました。

理不尽な発言とその対処法

ご主人が突然理不尽な発言をすることがあり、特に疲れている時や仕事がうまくいかない時にその傾向が強いと感じています。仲直りした後には「えー？俺そんなこと言ったっけ？」と言うことが多いです。

八つ当たりと外面の違い

ご主人の八つ当たりはあなたに対してだけでなく、行きつけの店へのクレームや店員への罵倒にも及びます。特に女性や年下、高齢者の男性に対して攻撃的になることが多いです。その場で収まらず、数日後に何度も本部に電話することもあります。普段は外面が良いのですが、時々攻撃的に変わります。

記憶の曖昧さとその影響

最近、ご主人が数分前に言ったことを「そんなこと言ってない」と否定することが目立ってきました。これは都合の悪いことだけでなく、例えばドライブ中にトイレに寄る提案をした後に「そんなこと全く言ってない」と言うこともあります。

精神的な問題の可能性

ご主人は過去に自殺未遂や万引きの経験があり、その性質が理解しにくいです。時々現れる攻撃性があなたにとって恐怖の原因となっています。ご主人が精神的に病んでいるのか、それとも病んでいるふりをして都合よく立ち回っているのかがわからず、疑問に感じています。

対処法と距離の取り方

このような状況で、あなたが何か対処できる方法があるのか、それともあまり真に受けずに距離を置いたほうが無難なのか、アドバイスをいただけたら幸いです。

価値観の違いについての対処法

こんにちは、相談者さん。

夫との価値観の違いに悩んでいるとのことですね。まず、もし可能であれば「境界性人格障害（BPD）」という言葉を検索してみてください。関連する本を読むこともおすすめします。

境界性人格障害について知る

私が所持している本の一つに「境界性人格障害=BPD（ボーダーラインパーソナリティディスオーダー）」があります。著者はポール・メイソンさんとランディ・クルーガーさんです。この本では、BPDの特徴や、周囲の恋人や家族への対応方法が詳しく書かれています。

副題には「はれものにさわるような毎日を過ごしている方々へ」とあり、まるで相談者さんの状況に向けたメッセージのようです。

夫の行動とBPDの特徴

私は医者ではないので、夫がBPDだと断言することはできません。しかし、BPDの特徴として以下のようなものがあります：

• 衝動性
• 感情の不安定さ
• 自殺企図
• 怒りの制御の困難
• 一過性の妄想（夢と現実の区別が曖昧）
• 解離（自分の行動や発言に覚えがない）
• 人間関係の不安定さ

これらの特徴が、相談者さんの夫の行動に当てはまることがあるかもしれません。

夫の内的世界を理解する

大切なのは、夫を病気だとレッテル貼りするのではなく、彼の内的世界を理解し、対応を考えることです。BPDの症状を持つ人が世の中には一定数おり、家族が振り回されることもあります。そのため、対応策が公開されているので、ぜひ利用してみてください。

日本の書籍やネットの活用

もう少し読みやすい日本の書籍として「境界性パーソナリティ障害のことがよくわかる本」もあります。また、ネット上でも様々な経験談が書かれているはずです。孤立せず、まずは夫を治療に向かわせることができない前提で、どう向き合えばいいか、また自分や子どもが危険になりそうな時の対処法を学ぶと良いでしょう。

少しでも楽に、相談者さんが暮らしていけるように願っています。

心をこめて、
恋人・夫婦仲相談所