今回は、蘭子さん（30代の女性）から「交際中の彼は４人の子持ちで自営業です。母が結婚を反対しています。どうすればいいのでしょうか？」というご相談をいただきました。

未婚の私と離婚前の彼

私は未婚で子供はいません。彼は離婚前で、今月中に別れる予定です。彼には四人の子供がいます。最年少の子は中学生で、離婚後は親権が妻に移ります。現在、彼と同棲中ですが、奥様は私の存在を知りません。

心配する母の意見と彼の現状

彼は私と出会う前から離婚届を渡しており、養育費についても話し合い済みです。自営業である彼がどのように支払いを行うかは理解していますが、私の母が彼との結婚に反対しています。母は、自営業で養育費の支払いが続くことを心配し、私が苦労すると言っています。私はできる限り彼を支えたいと思っていますが、母の心配も理解しています。

母も彼も大切で結婚に対する決断ができない

母にそれを伝えたところ、眠れないと言われました。母も大事で、彼のことも大好きで、どうすればいいのか悩んでいます。私が彼と一緒になることができるのか、努力して幸せになれるのか不安です。長文で申し訳ありませんが、アドバイスをいただけると幸いです。

離婚後、彼との結婚を幸せなものにするには

恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美より回答します。

蘭子さん、状況を詳しく教えてくださっているのでよくわかりました。彼はすでに奥様との愛が冷めて離婚を決めていた後で、蘭子さんと恋愛関係になったということですね。

奥様が「別の女に取られた」と騒ぎ立てることはないかもしれませんが、嫉妬深い人ですと不倫だ浮気だと言われ、蘭子さんが訴えられる可能性もあります。現在の同棲については再考した方が良いかもしれません。

母の意見で彼との結婚をあきらめない

さて、彼の自営業に対する不安をお母さまが抱えていらっしゃいます。蘭子さんがお母さまの言うことを聞いて彼と別れた場合、将来的に「お母さんが別れろと言ったから諦めた」という「母のせい思考」に陥る可能性がありますし、お母さまも「私が娘の恋を無理矢理引き裂いた」と思い込むかもしれません。

幸せになれなかったのは他者のせいにしない、自分で決意したことだと自覚しないと、お母さまも蘭子さんも不幸になってしまいます。親子関係は一生続くため、蘭子さんがその決意ができないのであれば、彼と別れるべきではありません。

どんな結婚にもリスクはつきものだと考える

どんな大企業のエリートと結婚しても、地元の富豪と結婚しても、倒産や脱税、事故、左遷、子供の非行、鬼姑事件、引きこもりなど「何か」が起こるリスクを伴います。それでも二人で頑張る意志がなければ続かないものです。

相手が自営業やフリーター、子供がたくさんいるなど経済的な事を検証することは大切ですが、それを長引かせず、誰と結婚しても「何かが起きる」と考えて次に進むのが良いでしょう。

どんな困難があっても乗り越えられると自分を信じること

結婚後に蘭子さんが病気になり入院する可能性もあります。その場合、彼が「自営業なのに、奥さんが入院したら大変だ」と文句を言いだすかもしれません。結婚後、相手がどう変わるかは誰にもわかりません。

結婚相手を決める際には、お母さまの感想を聞くのは良いですが、最終的には蘭子さん自身が決断すべきです。お母さまが結婚して苦労するわけではありません。苦労しないかもしれないし、二人でいれば苦労を楽しむこともできるかもしれません。

自分が決めた相手との結婚　自信を持って親と向き合おう

蘭子さんとお母さまの苦労の価値観は異なります。お母さまには納得できる説明をして、彼との愛を貫くかどうかを話してあげてください。その代わり、幸せになってみせると微笑めば、お母さまも安心するでしょう。

「彼のことを大好き」と断言できる蘭子さんは幸せです。それほど好きな人が現れないこともあります。条件だけで結婚してしまう女性もいます。男性の条件に惑わされず、彼を選んだのですから、自信を持って前に進んでください。