今回は、ペッパーさん（35歳の女性）から「不妊症発覚後、セックスは義務のようになりました。そして妊娠出産できましたが、ずーっとセックスレスです。愛のあるセックスをいくつになってもしたいです。夫じゃなきゃだめなんです」というご相談をいただきました。

結婚前は会うたびにセックスしていた

夫は30代後半で、子供がいます。私たちが知り合い、付き合い始めたのは私が20歳の時です。その頃は月に何度か会うたびにセックスをしていました。

25歳の時、半年ほど他の男性と付き合い、夫を見捨ててしまいました。しかし、いろいろあって数ヵ月後に再び夫と付き合い始め、翌年結婚しました。

セックスの頻度の減少と不妊症の発覚

結婚当初は月数回のセックスがありましたが、その後、2ヶ月に一回、3ヶ月に一回とだんだん減っていきました。

なかなか妊娠しないので婦人科で調べたところ、私が不妊症であることが判明しました。夫も検査を受けましたが、病名はつかず、妊娠が成立しにくい状態だと分かりました。私は通院、手術、検査、薬などで治療を受け、夫は漢方薬が出される日々が続きました。

不妊症発覚後、セックスは義務のようになりました。数年間不妊治療を続けましたが、だんだんセックスレスになりました。

私が32歳の時、人工受精によりセックスレスにもかかわらず妊娠・出産することができました。しかし、それ以降もずっとセックスレスが続いています。

無口な夫はセックスしたくない派

夫はセックスしたくない方です。彼は性格が穏やかで働き者で人に好かれやすいですが、無口すぎるところと自分の意思を出さないところがよくない点です。

愛のあるセックスはもう何年もしていません。6〜7年くらいになるでしょうか。

今まで何度も向き合って話し合おうとしましたが、いつも私だけが話して夫はずっと聞いているだけでした。私は、なぜセックスをしないのか理由が知りたくて、解決できることがあるなら努力したいと本音を聞きたかったのですが、いつも泣きながら話してしまい、夫に嫌われたかもしれません。

夫の無関心な言動と戸惑い

夫に「疲れているからかなあ？僕にはどうしていいかわからない」と言われ続け、何年も進展がありませんでした。夫はいつもひとごとのように「わからない」と言い、思いやりがない人だと感じるようになりました。

セックスレス以外の悩みでも、仕事や人間関係について夫に相談しても「僕は君じゃないからわかんない」「君の立場になってみないとわかんない」と言うだけです。

もう一人子供が欲しいけど年齢問題で諦めている

私は欲を言えば、もう一人子供が欲しいです。しかし、年齢的にも無理そうなので半分諦めています。

それでも、愛のあるセックスをいくつになってもしたいです。夫じゃなきゃダメなんです。

夫を微妙に断ったことによるトラウマ

去年の話し合いで、夫が私に明かした結婚前の出来事があります。他の男性と付き合い、別れ、また夫とよりを戻した最初のセックス。その時に「微妙に俺を拒んだ感じが、ずっと残っている」と言われました。実はそれは、私も忘れもしないちっちゃなトラウマのセックスです。

もう自然な二人には戻れないんですよね。思いやりが無いのは夫ではなく私の方だったのかもしれません。

自己反省と不毛な話し合いはなくなったものの…

私はもう、泣きながら「なぜ？なぜ？」と問い詰めることをやめました。相手にしてみれば、うざいと思っていたことでしょう。こんな簡単なことを悟るのに、何年もかかった自分が馬鹿だったと感じます。もう、不毛な話し合いはやめました。自分の良くないところを直すように考え始めました。

夫はHなビデオや雑誌をこっそり見ているようですが、問い詰めたりはしません。雑誌を見る限り、男性が好きというわけではなく、ただ妻とはできないんだと感じるとつらいです。何とか私ができることはないでしょうか。

「いってきます」のチュウをする以外は何もないまま、おばあちゃんになってしまうのでしょうか。お忙しいところ、だらだらとした文章になってしまい、すみません。アドバイスをいただけると幸いです。

夫と愛のあるセックスができるようになる夫婦仲改善のコツ

恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美より回答します。

ペッパーさん、夫をとても愛していらっしゃるのですね。「なぜ？なぜ？抱いてくれないの？」は相手にとって「うざい！」と感じるのは正解です。相手の立場に立つと、夫は「エッチなくてもいいのに、なんで泣くの？」という心境かもしれません。

結婚前の出来事と不妊治療の影響がトリガー

結婚前の出来事については、夫はそれを昇華してから結婚を決意したはずですので、そのことをほじくり出されるとペッパーさんはつらいですよね。不妊治療中の義務セックスの思い出やペッパーさんの気迫が絡み合って、夫がペッパーさんに対して「わからない」という態度をとるようになったのかもしれません。

努力の継続と夫との関係改善はバッチリ！

ペッパーさんは、努力をし始めています。それを継続することがとても大事です。焦らず、迫らず、エッチな気配を消して、他の面で夫と仲良くなる方法を考えてみましょうね。

不妊治療を克服したことや、お出かけのキスができていることは、神様に感謝するくらいハッピーなことです。治療がうまく進まず、夫婦仲も険悪になっている方々もいますので、その部分はもっと夫に嬉しい気持ちをアピールすべきです。

元の関係に戻れないなら新しい二人へ変身しよう！

「自然な二人には戻れない」と思っているかもしれませんが、戻る必要はなく、新しい二人に変身しても良いのです。「私ってこういう面もあったのよ」「俺って実はこうなんだ」という新しい顔を見せ合うようにしましょう。お出かけのキスができるだけでも素敵なことだと思い、朝のキスに人生をかけるくらい愛を込めましょう。1歩進めば、おやすみのキスもできるはずです。

キスすらできない険悪な夫婦がこの世にどれだけ多いことか…。ペッパーさん、「気」は持ちようです。「私とはできないんだ…」と思い込んではいけません。まだまだおばあちゃんにはなりません。焦らず、夫に微笑みを送り続けましょう。