4度の離婚経験をもつ弁護士です。【円満離婚弁護士 原口未緒の日々放談】

4度の離婚経験を持つ円満離婚弁護士、原口未緒先生に、”結婚”について法律的な視点やご自身の経験を基に、さまざまな切り口で語っていただくコラムがスタートします!第1回では、ご自身の結婚&離婚経験についてお話しいただきました。

この記事を書いた人:

円満離婚弁護士 /原口未緒

目次

1人目の夫とは結婚後3年3か月で離婚

私の最初の結婚は30歳の時でした。お相手は司法試験受験生仲間の同級生です。二人とも司法試験に合格し、法曹となった後に結婚しました。結婚後、2年経っても子供に恵まれず、激務の夫と出産を前提に仕事をセーブしていた私との間ですれ違いが生まれました。私は仕事をセーブこそしていたものの、不妊治療に挑むほどの気力はなく、結局、仕事に逃げてしまいました。「夫が忙しくて相手にしてもらえないのであれば、私も忙しくすればいいじゃない!」と思い、事務所を移って弁護士過疎地への赴任に手を挙げたのです。

夫と別居生活をスタートさせてみると、適度な距離感が心地よく、「このくらい離れているほうが心地良いな」と感じました。

「“離れている方がちょうど良い”なんて夫婦としてどうなんだろう…」と疑問を抱いたことがきっかけで、離婚を決意しました。私、離婚を決めたら早いんです(笑)。

その頃、出会ったばかりの2番目の夫からアプローチを受けて、「気が合うな」と感じ「アリだな」と思ったこともあり、「心から好きな人と結婚がしたい」と1度目の夫と離婚しました。結婚から3年3か月後のことでした。

2回目の結婚生活は1年未満で解消。3回目は9か月の別居後離婚

2度目の結婚相手は、私が刑事弁護人として担当した被告人でした。

1年間の受刑中に面会や文通を重ね、彼が出所した後、1回目の離婚から約1年後に入籍しましたが、1年未満で離婚。

離婚原因は元夫の金銭問題です。どんどん私の口座からお金がなくなっていくんです(笑)。知らない間に車が売られたりもして…「これはまずい!」と思い、すぐに離婚を決意しました。

3回目の結婚は、事務所を独立した時に営業のために参加した異業種交流会で知り合った会社経営者です。

2回目の離婚から1年3か月後に入籍しました。相手は当時、夢や野望に燃えていて、毎日のように夜のお酒の付き合いが続いていました。それが発端となり、私の不満が爆発し、夫婦喧嘩の際に「離婚する!」と言ってしまったことがきっかけで別居することに。自分から離婚すると言ったものの、後悔して何度も謝りましたが、元夫は離婚すると言って聞かず、態度も冷たくなりました。

この時は2回の離婚を経験していたこともあり、なんとか修復したいという思いから、占いや自己啓発、スピリチュアル等にもすがりました。

ですが結局、修復することはできず…友人がふと言った「その人でいいの?」という言葉が妙に腑に落ちて別居後9か月で離婚しました。その時、「自分の問題を解決しなければ、良いパートナーシップを築くことなくまた離婚してしまう」と思い、いわゆる自己探求系と呼ばれる心理系の勉強を今も続けています。

4度目の夫とは事実婚を選択。そして40歳にして初出産

3回目の離婚から2年8か月後、自己探求系の勉強のために通っていた「内観瞑想所」で知り合った会社経営者と事実婚をしました。

3度の法律婚を経験した結果、私は夫の扶養に入れないことや、苗字を変えなければならない不便さを痛感し、籍を入れる必要が必ずしもないと感じるようになりました。

また、弁護士として多くの離婚案件を見てきた中で、戸籍だけで繋がっている夫婦関係に嫌気がさし、事実婚を選択しました。事実婚は、法律や戸籍に縛られることなく、お互いの信頼関係だけが絆になると思ったのです。

そして40歳にして初めて子どもを授かり、3年半の事実婚生活を続けました。4度目の夫は発達障害を持っており、その影響で他人との同居が難しく、結果的に事実婚を解消することになりました。この時は「子どもを一人で育てられるのか」「子どもから父親を奪うことにならないか」と人並みに悩みました(笑)。しかし、私と子どものために関係を解消した方が良いと判断し、決心がつきました。今、子どもとの二人の生活はとても幸せです。

パートナーシップに公式なし!

4度の結婚と離婚を経て、私が率直に思うことは、「パートナーシップを築くことは難しい!!一筋縄ではいかない!!!」ということです(笑)。

「夫婦仲がうまくいくのは、宝くじに当たるようなものだ」と聞いたことがありますが、本当にその通りだと思います。

相手を変えて、以前にダメだったことを修正し、違う態度をとったとしても、ダメなものはダメ。私の経験から、ただ短絡的に何かを変えたり、方法を変えたり、小手先のスキルを身につければいいという問題ではないと感じています。夫に対してただ寛容に優しくすればいいというわけでもなく、逆に厳しく支配的にコントロールすればいいわけでもない。

“〇〇をしたらうまくいく”という公式はないのですよね。

私が今まで身に染みて経験し、学んできたさまざまなことをお伝えして、皆さんには一度でも離婚を少なく…いえ、離婚することなく(笑)、我慢することなく、相手の不満や愚痴ばかりを言うことなく、愛し愛される仲睦まじい夫婦関係を実現していただきたいと思っています。これからの連載で、たくさんのことをお伝えしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

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恋人・夫婦仲相談所 所長

性愛コミュニケーター/AV男優

ジェンダリスト

弁護士

愛のムチ恋愛コーチ

千葉大学大学院医学研究院泌尿器科学特任助教

助産師/保育士/心理カウンセラー/著者

女性への性の悩み相談室mutsugoto運営

女風セラピスト


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この記事を書いた人

弁護士。14歳〜26歳まで、両親の離婚紛争を経験。その後、弁護士となり、自身も4回の経験したことから、円満離婚弁護士となる。3回目の離婚の際に、何度も離婚を繰り返してしまうのは、相手の問題ではなく、自分の問題なのではないかと思うようになり、10年以上にわたり、心理学、精神世界などを猛勉強し、現在はアカシックリーダーとしても活動している。

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