今回は、Kさん（31歳の女性）から「結婚を約束した彼が、出会い系から抜けることができません。彼は自信がないから別れようと宣告されました」とご相談をいただきました。

倦怠期に浮気をしてしまった時、彼も出会い系にハマった

付き合って８年の彼氏がいます。私は３１歳、彼は３０歳です。
私たちは周りから見ると、とても付き合って８年には見えないラブラブカップルのようです。
しかし、彼が数年前に出会い系に手を出し、それが癖になっていることがわかりました。

数年前、その事実が発覚したのは、私たちがまさに倦怠期で私も浮気中だったときです。
優しく口説いてくる年上の既婚男性に、彼に物足りない部分を求めていました。
その屈辱や怒りから、私も出会い系に手を出してしまいました。

彼の行動はことごとくばれるのですが、彼が認めたのはメールのやりとりだけで、会ったことは否定していました。
私の浮気はばれずに終わりました。

その１年は、私たちにとって試練の一年だったと思います。
彼は泣いて謝り、「興味本位で見ただけで、好きな気持ちは変わらない」と言いました。
私も、しばらくして馬鹿なことはやめました。

それからは、付き合い始めより仲良くなり、この２年くらい彼は毎日のように「愛してる」「もうＫがいない人生は考えられない」と言っていました。
そして数ヶ月前、プロポーズがあり、私も喜んで受けました。
両親や友人もみんな喜んでくれました。

プロポーズとその後－出会い系利用の再発

昨夜のことです。彼が友人と飲みに行き、泥酔状態で帰ってきました。
彼が無造作に置いた携帯には、出会い系の画面が開いたままでした。
私は、出会い系が癖になるのは自分の経験上わかっていたので、彼もたまに見ることくらいはあるかもと思っていました。
しかし、彼から大切にされているという実感があり、セックスもあり、会話やスキンシップにも満足していたので、詮索する気はありませんでした。

それでも、知りたくない事実を知ってしまいました。
目で見る事実は辛く、とっさに彼を叩き起こして問い詰めました。
彼は呆然とし、シラを切り、逆切れしてふて寝しました。

今朝、彼から「もうダメだ」と言われました。
「俺はこういう人間なんだ。きっとまたするよ。Ｋももう嫌だろう。俺も自信ないよ。別れたい」と言われました。
彼は「携帯で見たとおりだ。メールもしたし会いに行った。顔見て帰っただけだけど、とにかくやめてなかった」と認めました。

彼は反省するよりも開き直り、自虐的になり、動揺しているようでした。
私は、彼を問い詰めたことに後悔し、そして彼がもう戻ってこないのかと思うと悲しくて何もする気力が湧きません。

約束された結婚がなくなった今…

本当に初めて周りに祝福され、結婚を思い描いていたので、その未来が終わってしまい、もう人生を終わらせたいとさえ思います。
私たちは情けない部分や弱い部分が似ています。だからこそ、彼が刺激を求めて誘惑に負ける気持ちがわかってしまいます。私にも同じ弱さがあるからです。

それでも私は彼を愛しています。
自分でもどうすべきかわかりません。死んでしまいたいです。こんなにあっけなく８年間が終わるのか…。昨日に戻りたいです。

出会い系を利用する彼の本音と今後の関わり方

恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美より回答します。

Ｋさん、夫婦仲相談所を初めて以来、「そんなに悩み苦しむなら、なぜ結婚する時にもっと考えなかったのか？」と、思うことが多々あります。
でも、結婚する時点で、そこまで読み取る人は「悟り人」です。三松も一度目は大失敗していますし（苦笑）。

お付き合いしている時は、相手の性癖や過去の秘密まで深く考えませんよね。
過去に浮気なんかしたことがない男性でも、突然外のおねえちゃんに狂う例もあります。

「別れたい」という無責任な発言と行動

Ｋさんの彼の場合、一番の問題点は「俺も自信ないよ。別れたい」と言ってしまうところです。
彼にとってＫさんとの８年間は何だったのでしょうか？試練を乗り越え、絆が深まったはずではなかったのでしょうか？

彼がＫさんに「愛してる」とささやいたのは真実だと思います。
ならば、それを貫く強さとタフさが必要です。婚約者を泣かせたり、「死にたい」と思わせるような弱い男性は、いかん！ ヨワヨワではないか。なぜ乗り越えようとしないのか。

Ｋさんとのやりとりで、ふたりのセックス感のすれ違いが明らかになりました。
結婚前にこそ究明すべき大切な問題です。

その後…Ｋさんの反省

「今の二人のセックスについての問題点も考えてみました。
内容やタイミングともに問題ないとは言えません。
タイミングとしては、彼が仕事の日はしたい気持ちがあっても疲労と睡魔に負けることが多く、休みになりゆっくり寝て、今セックスしたい！という時（彼が休みの平日昼間）には私は仕事でいないということ。
内容についても、ワンパターン化しつつあることは認めざるを得ません。

夜二人でくっついている時に、『たまにはＫから襲う感じできてほしい』と彼がポツリと言っていました。
疲れていても私から積極的に襲って（？）くれたら頑張れるのにとも…。
私は私で『そっちから求められれば興奮してしたくなるのに！もっと求めて欲しい』と思っていました。
今思うと、彼の本音、心の要求を聞き流してしまっていました。彼に求めるばかりで、自分が与えるということを怠っていたと反省しています。」

今後の出方から解決策を考える｜別れる選択肢も視野に

Ｋさんの反省点が出てきてよかったです。さて、今の問題をどう解決するか？

• 彼の出会い癖がやめられないなら別れる
• Ｋさんのワンパターンセックスを改革する
• 出会い癖を受け入れて見守る
• なぜ出会い癖があるかを分析・治療する

これらの選択肢を考えてみましょう。