【お悩み相談】夫の不倫発覚からやり直すと決めたけど浮気相手の顔が忘れられない

専門家が皆さまの性・心と体・パートナーシップに関するお悩みにお答えします

近しい悩みを持つ皆さまの一助になるよう過去に寄せられたお悩みをご紹介します。

※あらかじめご了承をいただき回答を掲載しております。また個人の特定を避けるために匿名性を保ち、内容を一部変更してご紹介しています。

今回は、いちごさん(34歳の女性)から「夫の不倫発覚からまる2年、話し合いの末、やり直す方向です。でも、ときどき、浮気相手の女性の顔が頭をかすめ、やりきれません・・」とご相談をいただきました。


お悩み相談

不倫が発覚したきっかけ

夫(40歳代)の2年間の不倫が発覚して、2ヶ月が過ぎようとしています。
相手は夫の同僚で、私も結婚前に働いていた職場の元同僚でもあります。

不倫が発覚したのは、私が夫の携帯を見てしまったことがきっかけでした。
(よくないことだとはわかっていましたが…)

環境の変化と産後のセックスレス

1歳半の息子の子育てに追われていたことや、両親との同居が始まったことなど、環境の変化が大きく、産後にセックスレスになっていました。
元々、夫は淡白な方だと思っていましたし、仕事が忙しいのは知っていたので、「そのうちなるようになるさ」と、割と気楽に構えていたのです。

しかし、夫の態度が何かおかしいと感じ始めました。
(女の勘というものでしょうか?)
それで、携帯を見てしまったのです。

メールを見つけたときのショックは、とても言葉では言い表せません。
最初の1年は仲の良いメル友という感じだったようですが、後半になると週1くらいのペースで身体の関係もあったようです。

私は毎日必死に子育てをして、本当はすごく寂しくて構って欲しかったのに、「仕事で忙しいんだ。わがまま言っちゃいけない」と我慢していたのに…。
その時の気持ちを思い出すと、はらわたが煮えくり返ります。

話し合いと今後の方向性-やり直す方向に-

それから何度も何度も、修羅場のような話し合いをして、今やっとやり直す方向で進んでいます。
基本的には、夫を心底嫌いになることはできません。

夫は「私が何気なく言った言葉や態度で、家での居場所を感じられなくて寂しかった」と言っています。
また、「後悔している」「君のことを嫌いだったわけじゃない」「この先の行動を見て、自分を信じてくれ」とも言っています。

実際、休日にはよく子どもとも遊んでくれますし、家事も手伝って私の負担を軽くしようとしてくれています。
仕事もなるべく早く切り上げて、家にいて一緒に過ごす時間をとろうと頑張ってくれています。

夫のセックスについての考え「またしたい」

夫は、少し仕事が落ち着いて、身体的に余裕ができたら、また私とセックスをしたいとも考えているようです。
(私は一日でも早く、心も身体も私の元に戻ってきて欲しいと思ってしまいますが)

しかし、時々フッと見てしまったメールの内容や彼女の顔が頭をよぎると、「あんなに『浮気したら離婚だよ』って言ってたのに、私のその言葉や存在、子どもの存在はなんだったんだろう?」とやりきれない気持ちになります。

いつかこんな気持ちを持っていたことを笑える日は来るのでしょうか?
男の人って二人を同時に好きになれるのでしょうか?


ご相談への回答

不倫発覚後の夫婦再出発に向けたアドバイス

恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美より回答します。

いちごさんは、ご自身の結婚生活にたくさんの疑問を抱えて、日々過ごしていらっしゃいますね。
文面には「はらわたが煮えくり返る」「修羅場」という怒りの言葉、そして「?」が舞い飛んでいます。

不倫発覚は2年経ってもチクチクと傷むもの

おつらい2年間だったかと思います。「私も不倫」という点には、妻の意地も見受けられますが、夫を愛していらっしゃる気持ちは揺るがないことでしょう。
何度も話し合いをされているので、夫も、いちごさんと添い遂げる決意があるはずです。

怪我は2年も経つとすっかり癒えますが、「不倫発覚」は2年経ってもチクチク痛むというやるせない事件です。
ましてや、その間、セックスレス…。

だんな様の言葉の真意は誰にも分からない

夫の「仕事が落ち着いて、身体的に余裕ができたらセックスしたい」という言葉は、真意が測りかねます。
「身体的余裕とは何ぞや!」ほんとの気持ちはどこにあるのか?
これは男性のみぞ知り得ることでしょう。

いちごさんは、夫に抱かれることで「すっかり夫が帰ってきた」と安心されるのかもしれませんね。
夫は、心から反省して寝室事情を自粛されているのか、本当に身体が大変なのか、その答えは彼の胸の底にあります。

不倫発覚からのチクチクした痛みは自分次第で終えられる

この2年を過ごしたのと同じような日々が、あと1年で終わるか、50年続くかは、いちごさんの気持ち次第です!
「いつか笑える日」は、待っていても来ないかもしれません。

不倫は、夫の問題だけでなく、いちごさんにも原因があったのですから、率先していちごさんが挽回することで、笑える日は近づくのではないでしょうか。

夫の浮気に備えて妻としての行動をしよう

一度に二人の女性を好きになれるか、については、人それぞれです。
オンリーワンの男性もいれば、あっちもこっちも大好きという男性もいます。
女性も同じです。それを行動で表現して、パートナーに寂しい想いをさせるかどうかが「鍵」です。

その「鍵」を結婚前に見つけるのは困難ですが、結婚後の私たち妻の行動で回避することは可能だと、私は思います。
ですので、私は「妻よ、夫より1歩先をゆき、寝室ではセクシーであれ」という本を執筆しています。

「地震に備えて」とよく言いますが、日本の妻たちは「夫の浮気に備えて」万全の準備をしておかなくてはならないと、肝に銘じています。


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どうぞ一人で抱え込まずに、私たちに頼ってくださいね。

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この記事を書いた人

恋人夫婦仲所長。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察。恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。著作、講演、メディア取材多数。NHK離婚特集番組、セックスレス問題を考える番組等に出演。