専門家が皆さまの性・心と体・パートナーシップに関するお悩みにお答えします
近しい悩みを持つ皆さまの一助になるよう過去に寄せられたお悩みをご紹介します。
※あらかじめご了承をいただき回答を掲載しております。また個人の特定を避けるために匿名性を保ち、内容を一部変更してご紹介しています。
今回は、シイビアさん(39歳の女性)から「子どもができて、私はすっかりお母さん。しばらくセックスのことを忘れていました。でも、最近、二人目が欲しくなり、セックスを思い出しました。40代を迎え、セックスの歓びを知ることもなく歳をとって死んでいくのかと思うと悲しいです」というご相談をいただきました。
お悩み相談
私の状況とセックスの悩み
私は39歳、夫は35歳で、小さい子どもが一人おります。旦那と知り合ったのは20代後半、30歳目前のころでした。
正直、セックスは上手ではなく、悩んでそのことをこっそり友人に相談したりしましたが、彼はまめな人で楽しくお付き合いしていました。両親も彼のことを非常に気に入っていて、私の年齢的なことから結婚を勧められて2000年に結婚しました。
セックスの改善への努力から妊娠
セックスは二人で改善しようとハウツー本を買ったりしましたが、彼のほうはあまり真剣に受け止めてくれませんでした。昔付き合っていた人のような感じさせてくれる愛撫は残念ながらありませんでした。それでも新婚当初はそれなりにセックスをしていて、子供を授かることもできました。
新婚当初はラブラブ…でも産後は母子家庭のような生活に
新婚当初は手をつないで歩いたり、いってらっしゃいのキスをしたり、彼が私に甘えてくることも多かったように思います。しかし、子供が生まれた後、私は初めての育児で苦労しました。彼は仕事が忙しく、平日は母子家庭のような毎日で、自分の時間がない私は、休みの日は少しでも家事を手伝って欲しいと口うるさくなってしまうことも多かったです。
気がついたら、私はすっかりお母さんになり、旦那のこともお父さんと呼ぶようになっていました。そして正直、セックスのことなど忘れていました。子供は可愛くて授乳の毎日でした。旦那ももともと淡白な人なので、セックスを要求するなんてことはありませんでした。
二人目の子供が欲しいという気持ちが芽生えた
子供が幼稚園に入り、二人目が欲しくなり、排卵日をチェックしてセックスすることにしましたが、もちろんそう簡単にできるものではありませんでした。そんな折に、三松様のことを知りました。旦那にも「もっと、夫婦は恋できる」の本を読んでもらい、話し合いましたが、結局、忙しい毎日が過ぎていくという感じでした。
セックス改善への試み
その後、アダム徳永さんのことを知り、本を買いましたが、相変わらずのむなしいセックスに私は泣いてしまいました。「女としてこのままで一生を終わるのは嫌だ」と泣きながら告白もしました。
その後、アダムさんのDVDを購入して、見ながらセックスを何度かしました。彼も努力してくれているなと感じられることもありました。しかし、いつの間にか、また忙しい毎日と化してしまいます。私は排卵日を知らせることも、セックスすることもだんだん面倒になってきました。
夫婦のコミュニケーションと生活習慣の違い
子供はいっこうにできないし、旦那の態度も変わりません。最大の原因は夫婦のコミュニケーションがないことだと思います。旦那は仕事が忙しい上、ゴルフやテニスなど趣味も多く、料理や食べることも好きで、そのことに費やす時間も非常に大きいです。たまにエロサイトを見て一人エッチをしているようですが、二人で楽しむことは苦手なのもあり、自分の趣味をするほうが断然楽しい人なのです。
私は年齢的なことからも、子供に合わせた早寝早起きの生活習慣を崩すと体調も崩してしまい、旦那に合わせて夜遅くまで起きているのが難しいです。息子がとても甘えん坊なので、私はダブルベッドに息子と二人で寝ています。旦那は隣のシングルベッドに寝ています。
セックスの歓びを知らないまま老いていくの?
このまま40代を迎え、セックスの歓びを知ることもなく歳を取って死んでいくのかと思うと悲しいですが、自分で選んだ道なので仕方がないのかもしれないと考えることもあります。アダムさんのスクールで「不感性セラピー」がなくなったと聞いて、非常に残念でした。
幸い、4歳年下の旦那とまだ同じくらいの年齢に見られることも多いので、他にいい人がいないかと夢を見ることもありますが、息子のことを思うとそんなことはできません。また、いっそのこと二人目は諦めて自分の好きなことをして生きようかとも思いますが、兄弟を欲しがるようになった息子を見るとやはりもう一人欲しいという気持ちが強くなります。
しかし、旦那とこれまでのようなセックスをするのは嫌だし、また話し合っても同じことの繰り返しになりそうです。諦めたほうがいいのかと悩む毎日です。
愚痴だらけになってしまいました。ごめんなさい。少しでもアドバイスをいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

ご相談への回答
セックスの歓びを夫婦で分かち合うようになるには?
恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美より回答します。
シイピアさん、「もっと、夫婦は恋できる」を読んでくださってありがとうございます。そして、アダム徳永さんのDVDまで揃えられ、夫と努力をなさったことに感謝です。
夫の状況と夫婦関係のポイント
夫は忙しそうで、ゴルフやテニス、グルメにいそしむ日々が続いています。ひとりエッチを楽しむ一方で、性欲が少ないのか、疲れているのか、この文面からははっきりとはわかりません。
推測される原因としては、次のようなものが考えられます。
- 子作りのためのセックスには気分が乗らない
- シイピアさんからの切迫感を感じて、気分が乗らない
- ライフスタイルの違いで気分が乗らない
寝室事情に向き合いすぎない
シイピアさんは寝室問題に対して勉強熱心ですが、ナチュラルさが足りないのではないでしょうか。緊迫感が家庭内に漂っている可能性があります。年齢を意識しすぎず、あせらず、悲観せずに、ナチュラルに夫と接してみてはいかがでしょうか。
焦りは禁物!ゆとりと余裕を持って寝室事情に取り組もう!
40歳を目前にして、セックスレスを解消しなければという焦りは禁物です。50歳でも60歳でも、ラブラブな夫婦はたくさんいます。ゆとりと余裕を持ちましょう。
シイピアさんの年下の夫が、三松本を読んでくれたり、アダムのDVDを一緒に見てくれることは素晴らしいことです。感謝の気持ちを持ちましょう。そんな夫に感謝の気持ちを忘れずに接することが大切です。
シイピアさんの夫は、すばらしい方だと思います。彼に対してスペシャルサンクスの気持ちを忘れないようにしましょう。
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過去のご相談事例
性の専門家がお悩みに寄り添います
※匿名でお悩みをご相談いただいたご本人に許可をいただいて掲載しています。
