専門家が皆さまの性・心と体・パートナーシップに関するお悩みにお答えします
近しい悩みを持つ皆さまの一助になるよう過去に寄せられたお悩みをご紹介します。
※あらかじめご了承をいただき回答を掲載しております。また個人の特定を避けるために匿名性を保ち、内容を一部変更してご紹介しています。
今回は、久太郎さん(37歳の男性)から「妻の出産以来、もう5年近くもレス状態です。原因は複数あります。セックスレスを改善したいのですが、今さら何言ってるの?と言われそうで尻込み・・・」というご相談をいただきました。
お悩み相談
セックスレスの現状
はじめまして。久太郎と申します。
先日、「もっと夫婦は恋できる」を購入し、興味深く読んでおります。
その本の中で「子供ができてからセックスレスになる」という話がありましたが、まさにうちは同じ状況でした。
僕は37歳で、子供は4歳。出産以来、もう5年近くもセックスレスの状態が続いています。もともと月に2回程度しかなかったのですが、お互いにセックスは重要視していないようで、その話題を避ける傾向があります。
産後、生活サイクルの変化で寝室を分けた
出産後、私がいつも遅くまで仕事をしていて、授乳のたびに起こされると妻が辛いだろうと思い、寝室を分けました。同じ布団に入っていると自然に求めることができたのに、離れてしまうと言い出しにくくなりました。
セックスレスになった原因
授乳している期間は、妻の乳が出ていて、セックスに対して少し抵抗を感じていました。
次第に妻が子供にベッタリになり、女性というより母親のイメージが強くなってしまいました。
さらに、妻が太ってきてしまったこともあります。
妻がイライラしたり、僕に対して小言が増え、小馬鹿にされているように感じることもあります。
ベッドでは夫婦の間に子供を寝かし、いわゆる「川の字」で寝ています。子供のそばでは、なかなかそういう雰囲気になれないというのも障害になっている気がします。
夫婦仲は良好に妻も体形改善
一時期、あまり雰囲気の良くない時期もありましたが、全体的には喧嘩もほとんどなく、とても夫婦仲は良いです。仕事で遅くに帰宅しても、楽しく会話しています。
最近は子育ても少し落ち着いてきており、細かいことを除けば円満です。それに妻も結婚当初くらいまでシェイプアップし、以前より魅力的に見えるようになってきました。
セックスレスの打開策を知りたい
そんな中、僕自身が真剣にセックスレスについて考え、なんとか打開できないものかと思うようになってきました。これまでも何回もそう思うことはあったのですが、なんとなく先延ばしになっていました。
一度ちゃんと話し合った方がいいと思っていますが、今更何を言ってるの?と思われそうで、なかなかタイミングが合いません。
クリスマスが結婚記念日だったりするので、今年は思い切って誘ってみようかなとも考えています。
こんな状況ですが、重症でしょうか?
相談者の中でも同じようなケースはありますか?
また、どのような解決策が有効でしょうか?
何かアドバイスをいただけましたら幸いです。
長々と失礼しました。どうぞよろしくお願いいたします。

ご相談への回答
産後のセックスレスを改善する秘訣
恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美より回答します。
セックスレスの原因と打開策
まず、論理的で、分析をあらかじめしていらっしゃいます。時系列もしっかりしていて、他者の類似ケースを模索していらっしゃいます。
「妻が太った」「恋人→母親的存在への変化」「小言が増えた」という妻のモンスター化が原因で、セックスレス街道まっしぐらです。しかし、久太郎さんは、ハタと気付きました!『セックスレス状態をなんとか打開できないものか』と。
現状の分析はバッチリ!
久太郎さんは37歳、これからが性を謳歌する世代です。今なくなったら、一生なしですぞ。ああ、もったいないもったいない…。
久太郎さんは、原因を分析できていますので、問題ないと思います。重症ではありません。むしろ、「気付きがある夫」ということで、「金の鳩賞」をさしあげたいくらいです。
ちょっとの勇気と愛でいいタイミングが作れる!
あとは、ちょっとの勇気と愛です。タイミングはみずからつくるもの。クリスマスを機会に、遠出をしてみるとか、ディナーに誘うとか、仕掛けを考えてください。結婚前のふたりの世界観をどれだけ取り戻せるかは、努力にかかっています。
日々の軽いタッチもあなどってはいけません。クリスマスにいきなり挿入はNGです。だんだんとステップアップしてください。
セックスレスでも仲良しな夫婦こそ見直してみよう
「セックスレスでも仲良し」という方はたくさんいらっしゃいます。お互いが全面的に納得していれば、まったく問題ないのですが、久太郎さんのように突如「これでいいのか?」と感じた時は、放置せず、取り組みを始めないと、10年後20年後に大変なことになります。
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どうぞ一人で抱え込まずに、私たちに頼ってくださいね。
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※匿名でお悩みをご相談いただいたご本人に許可をいただいて掲載しています。
