専門家が皆さまの性・心と体・パートナーシップに関するお悩みにお答えします
近しい悩みを持つ皆さまの一助になるよう過去に寄せられたお悩みをご紹介します。
※あらかじめご了承をいただき回答を掲載しております。また個人の特定を避けるために匿名性を保ち、内容を一部変更してご紹介しています。
今回は、ぷりんさん(36歳の女性)から「セックスを軽視して結婚しました。自分からばかり求めているのがイヤになり、セックスレス。私は排泄の道具なの?」というご相談をいただきました。
お悩み相談
セックスを軽視したまま結婚してしまった
ずっと悩んでいることがあります。長くなりますが、聞いてください。よろしくお願いします。
私は33歳、主人は36歳、長女は12歳で、結婚13年目です。
お恥ずかしい話ですが、主人とは付き合っていた頃から私から求めており、セックスをしても主人は自分勝手な行動ばかりです。それにもかかわらず結婚してしまいました。当時、セックスがどういうものかよくわかっておらず、主人が初めての相手だったこともあり、セックスを軽視していたのです。
それでも、好きな人とひとつになれる瞬間は心温まるものだったので、自分から求めていました。しかし、私の気持ちを考えないセックスが続くにつれて、欲求不満が募っていきました。
「こうして欲しい」と伝えても、主人は全く聞き入れず無視されました。主人にとっては、私の要求に応じているのだからそれ以上何も言うな、という考えのようです。
その結果、いつも自分ばかりが求めている状況が嫌になり、現在は立派なセックスレス状態です。
要求ばかりのセックス…私は排泄の道具なの?
考え方によっては、自分の要求に応じてもらうだけのセックスや、主人の勝手なセックスなら、ない方がマシだと思うようになりました。実際、セックスをしても虚しさが残るばかりです。
最近では「エッチしようよ」と言っても、「もう寝かせて」と断られます。しかし、たまに私の体を触ってくることがあります。ただし、それはセックスしたいわけではなく、手や口でして欲しいだけのようです。主人にとっては、セックスは排泄行為程度のもので、大した意味がないのだと思います。
正直、自分自身で混乱しています。セックスは面倒だからしたくないけど、処理はして欲しいということですよね。私は排泄の道具なのでしょうか…。
ご相談への回答
寝室事情も検討して結婚を踏みとどまることは少ない
恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美より回答します。
ぷりんさん、結婚前に「セックスを重視するか?」という問いに、多くの女性は「ノー」と答えると思います。好きな人が結婚しようと言ってくれて、彼が自分のタイプで、良い会社に勤めていて、信頼できそうなら、プロポーズを受けるのが普通です。
寝室の相性が悪いからと言って、「セックスが下手だから結婚はやめよう!」とあっさり決断する女性は少ないでしょう。結婚前には、寝室の相性はさほど重要視されないことが多いのです。
20代や30代前半で結婚に夢を描く女性は、「顔が好みで、優しくて、デートが楽しくて愛し合っていれば」と考え、結婚に突き進みます。結婚後に、寝室の相性が重要であることに気づくことが多いのです。
ぷりんさんに限らず、「いい人と思って結婚したら寝室事情が最低」という夫婦は少なくないでしょう。夫の勝手なセックスがどのようなものか分かりませんが、虚しさが残るセックスなら、しない方が良いかもしれません。
「私は今のままの寝室事情では悲しい」と伝えてみてください。休日など、ゆっくりしている時に「濃厚なエッチを楽しみたい」と優しく伝え、その反応を教えてください。
ぷりんさんのその後:離婚を検討するも娘が気になり踏み切れない
私は19歳で主人と出会い、主人が人生初の彼氏であり、唯一の男性でした。主人しか知らないので、主人のすることが「みんなのしていること」だと思い込んでいました。
あれから、主人と直接的な話はしていませんが、少し話をしました。「私が気持ちイイえっちってどう?」と尋ねると、「俺が良ければそれでいいよ」という返事でした。
主人はセックス自体が好きではないようです。セックスは相手を思いやってするものですが、それが面倒だと言います。だから、自分の好きにできる一人エッチや風俗の方が楽でいいそうです。
以前、「あと少しでイケそうってところで終わってしまうんだけど、二人で頑張ってみない?」と話したことがありますが、主人は「俺が気持ちよければイイし、俺のペースに合わせられないのはお前が悪いんじゃん」と言われ、一気に気持ちが冷めてしまいました。
正直、主人との性関係が一切なければ、子どもを間にした同志としてやって行ける気もします。もしかしたら、私は主人とは子どもが成人するまでの付き合いだと思っている部分があるかもしれません。
いつも、自分の人生と娘の人生のどちらを取るかで悩んでしまいます。そして、どうしても娘の人生を優先してしまいます。“女”として、“母”として、“妻”として、迷うことばかりです。
子どもにとって今の自分が幸せなのか考えてみよう
ぷりんさんと何度かやりとりしましたが、やはり娘さんのことが気にかかって離婚に踏み切れないようです。
12歳の娘さんにとって、ママが不幸なまま結婚生活を続けるのが良いのか、パパと別れて新しい人生を生きるのが良いのか、誰も「どちらが幸せか」は答えを出せません。三松自身は後者の人生を選びましたが、これは人それぞれです。
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どうぞ一人で抱え込まずに、私たちに頼ってくださいね。
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※匿名でお悩みをご相談いただいたご本人に許可をいただいて掲載しています。