【お悩み相談】私の欲求に気づいてくれない夫。これ以上私から誘う気になれません

専門家が皆さまの性・心と体・パートナーシップに関するお悩みにお答えします

近しい悩みを持つ皆さまの一助になるよう過去に寄せられたお悩みをご紹介します。

※あらかじめご了承をいただき回答を掲載しております。また個人の特定を避けるために匿名性を保ち、内容を一部変更してご紹介しています。

今回は、ヒヨコさん(30歳の女性)から「6年間、友達にも言えなかったほんとうの気持ちを聞いてください。私の欲求を夫は気づいてくれません。外から見ればよい夫、よい父。私からはこれ以上誘う気がありません」とご相談をいただきました。


お悩み相談

結婚前は頻繁にセックスしていたのに出産後はナシ

私は2人の子供を持つ30歳の主婦です。どうか私の6年間の悩みを聞いてください。

私たちは6年前にできちゃった結婚をしました。結婚前は毎日か1日おきにセックスを要求され、私が嫌になりながらも応じていました。しかし、子供ができたと分かったとたん、出産まで一度もセックスがありませんでした。

出産後、実家に1ヶ月ほど里帰りしていましたが、帰宅後も夫はまったくセックスに興味を示しませんでした。こちらから誘いにいっても、いびきをかいて眠っている始末です。

夫は隠れてアダルト番組を見ていることもあります。後日、私が泣きながら気持ちを伝えると、2、3日以内にはセックスしてくれるのですが、それはあくまで義務的で事務的な行為でしかありません。

父として家族に尽くしてくれるけど私の寂しさは埋まらない

その後、私が何も言わずに我慢していると、半年でも1年でも放置されます。性生活を除けば、夫は子供にも私にもとても優しく、どこに行くにも家族を連れて行ってくれるので、外から見れば理想的な家族です。しかし、頭と体は別であり、一人で寂しさを感じるときは、一人Hをしてしまうこともあります。

夫は仕事が忙しく、私もその状況は理解していますが、このまま性欲を伝えずに我慢し続けるべきなのか悩んでいます。自分から誘っても、夫がいびきをかいて寝てしまったり、「今日は疲れているから勘弁して」と言われたり、強く要求すると義務的なセックスで終わるので、もう言う勇気が湧かないのです。

私はどうすればいいのでしょうか?主人と出会うまで何人かとお付き合いをしましたが、彼と出会って初めて本気で人を愛する気持ちに気づきました。しかし、その相手とはこんな状態です。どうか私を助けてください。


ご相談への回答

夫がセックスを拒否する理由とは?効果的な伝え方

恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美より回答します。

ヒヨコさん、じっくり読ませていただきました。夫のことをとても愛していることが伝わってきます。素敵な妻ですね。その気持ちが永遠に続くよう、祈っています。

しかし、ヒヨコさんの気持ちが三松には伝わるのに、なぜ夫に伝わらないのでしょうか。それが今回のポイントです。

出産前後のセックスレスは妻の努力次第

まず、出産前後のセックスレスについてですが、これは男性心理を考慮すると理解できる部分もあります。おなかの大きい妻にエロスを感じない、早産しそうで怖い、産後は母性たっぷりの妻を抱くのが難しい、などが理由として挙げられます。この時期には妻の努力が必要です。

「もっと、夫婦は恋できる」という考えを持ち、アダルト雑誌のおねえちゃんに勝つくらいの気迫が必要です。産後、妻は「ママ」になり、夫は「パパ」になりますが、寝室では「エロス」を忘れてはいけません。

父として満点な夫という評価で自分の欲求を我慢しないで

ヒヨコさんの「でも、性生活を除けば、子供にも私にもとても優しいし、どこに行くにも家族を連れて行ってくれる。外から見れば羨ましい家族だろうと思えるくらい、良い夫であり父であるので、このまま私が我慢すればいいのだろうと思っているのですが、どうしても頭と体は別なので、一人で寂しく思う時は女性でありながら一人Hをしています。」という気持ちは、多くの妻たちが心の中に抱えていることでしょう。

ヒヨコさんの「このまま私の性欲を夫に伝えないまま、外に希望を持ったまま、我慢をし続ける事がよいのでしょうか?」という質問に対しては、NO!です。あと60年も我慢していたら、イライラが積もり積もって夫への愛も薄れてしまいます。我慢は病気の元です(笑)。

夫へセックスしたい気持ちを伝えるならタイミングを計ろう

夫に伝える方法は、作戦を練る必要があります。平日の仕事でクタクタの状況を考慮して、休暇を狙いましょう。お子さんを実家に預けて、夫婦で秘湯の宿を予約するなど、非現実的な空間でのリフレッシュを試してみてください。


レスをはじめとする性のお悩みは「オトナの保健室」へご相談ください

「オトナの保健室」での相談なら、LINEチャットを通じて気軽に話をする感覚で悩みを打ち明けることができます。専門的なサポートで、あなたが前向きな一歩を踏み出すお手伝いをいたします。

どうぞ一人で抱え込まずに、私たちに頼ってくださいね。

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この記事を書いた人

恋人夫婦仲所長。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察。恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。著作、講演、メディア取材多数。NHK離婚特集番組、セックスレス問題を考える番組等に出演。