今回は、ちまきさん（36歳の女性）から　「主人はSM嬢と浮気しています。　性病検査を受けてという言葉が決定打となり、私を女として見てくれません。そして、主人は出て行きました・・・」とご相談をいただきました。

主人の異変とSMクラブとの関係

私は36歳の主婦で、主人は33歳。子供が二人います。皆さんのお話に胸を締め付けられる思いで、相談を見ています。

先日、主人の様子がどうもおかしいと感じ、調べてみると、主人はSMクラブ嬢との恋愛に悩んでいることがわかりました。主人は、私にSM性癖があることを隠していました。

主人は以前、風俗にも通っていましたが、去年私が怒った後は「行かない」と約束してくれました。もともと、主人は性欲が強く、風俗にも通い慣れていたようです。SMクラブも結婚前から通っていたようでした。

この事実を知ったのは、主人のブログからでした。そこには、私に対するセックスの不満が書かれていました。相性が悪いと。また、私にとっては何気ないことが、彼にとってはストレスとなり、風俗に行くようになったと。

過去のトラウマから夫の誘いを断っていた

いつも朝早くから深夜に帰宅する主人を寝かせてあげたいと思って「エッチしたい」と言われたのを「明日も早いから寝て」と拒んでいたり、寒いので布団を巻き込んで寝ていたことが、拒まれてストレスになっていたとのことです。冬に冷たく冷えた手足で触られるのをストレスに感じていた私は、主人が風俗に行っていることを知り、ショックで彼に求められるのが苦痛に感じるようになり、それが拒む原因のひとつとなっていました。

私は小さい頃、痴漢に遭遇することが多く、その影響でセックスに対して臆病になっています。「口でして」と言われると、どうにも嫌悪感が湧き、何とも言えない気持ちになります。好きだからという思いと、風俗嬢と比べられるのかという思いが重なり、主人とのセックスに対して悲しい気持ちを抱いていました。

主人との話し合いをしたもののSMクラブに出入りしていた

前回、主人と話し合った時、主人は「言えないことがたくさんある」と言いました。私はSM性癖があることだと思い、このことは主人には絶対言えないと感じました。また、主人が風俗に行かないと約束してくれたのに、ブログに「いつものごとくSM倶楽部に行き…」と書かれていたことにショックと怒りが爆発しました。

ブログによると、主人はSMクラブの女性とメールのやりとりをし、デートをし、肉体関係を結ぶようになり、彼女を幸せにしたいと書かれていました。ここ数日、主人の様子がおかしいと感じ、何かあったのかと尋ねると「仕事のことで大変なんだ」と言われました。仕事の大変さは聞いていたので「本当に？」と聞き返すと、主人は「信頼を取り戻すために頑張っているのに、どうして信じてくれないんだ」と怒り出し、「もういいよ」と話をやめようとしました。

私はSM性癖のことも彼女のことも絶対に言ってはいけないと思い、主人から話して欲しくて食い下がることはしませんでした。ブログで知ってしまった事実も絶対に言えないと感じ、私以外の人と恋愛している主人に対して、怒りしか出てこず、話し合いは平行線のままでした。

妊娠と子供の話をきっかけに彼女のことを問いただした

主人は私が「気持ち悪い」と言うと、「できたの？女の子？」と嬉しそうに聞いてきました。二人目も男の子だったので、私は「女の子が欲しい」と言ったことがありますが、あまり真剣に取り合ってもらえませんでした。最近、「ネットで調べたら産み分けできるんだね」と言ったところ、「今頃？女の子が欲しいと言っているなら普通調べるだろう？」と返されました。彼女のことを知ってしまった後だったので、気持ちにブレーキが効かず、「風俗に行ってたでしょ？性病検査受けてね」と言ってしまいました。

この言葉が決定打となり、主人は「もう女として見れない」と言いました。今は何を言っても「今更」と不機嫌に私の話を否定され、彼女との恋愛が原因なのか「離婚を前提に」と言われ、溝が埋まらない状態です。セックスを歩み寄ろうとしても、もう女として見れないと言われ、家族としても一緒にいられないと思うと、とても悲しいです。本当にもう、努力しても無理なのでしょうか？

主人はこのままだと自分が耐えられないと言って出て行きましたが、彼女のところに行ったのかと思うと、もうどうしていいのか分かりません。私は意地で別れたくないのか、愛情があって別れたくないのか、自分でもわからなくなっています。

何かアドバイスがありましたら、よろしくお願いいたします。

風俗嬢と浮気する夫。離婚か再構築かどちらを選ぶべき？

恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美より回答します。

ちまきさん、とても辛い現状、胸が痛みます。夫はおうちに戻られたのでしょうか？

夫婦の性嗜好の不一致は結婚時点では気づけないもの

夫の性癖についてゆけない主婦の方々のお悩みは年々増えています。結婚前に気づけるものなら、気づいてまず認めてから結婚するのが一番良いのですが、なかなか『性癖チェック』は難しいものです。特に結婚時は、我々女性はまだまだ未熟で、カレの良いところだけがクローズアップされている時期ですから。

「カレはエッチの時、優しいわ」 「カレのたくましい腕が好き♪」 「カレとのサイズはピッタリコン」

など、寝室事情に関しては幼稚園児のような感想しか出てこないのが現状です。

ちまきさんのように、お子さまが二人いて、普通の家族に見えるご夫婦が、こういう性の嗜好と性の不一致の悩みを抱えていらっしゃることが多いです。たまたま、夫のお相手はSMクラブの女性ですが、これが職場のお姉さんだったらどうでしょう？いわゆる一般的な浮気ですね。いろいろなシチュエーションを想像してみてください。

ブログに書かれた不満を見るのは避けよう

夫のブログに、ちまきさんへの不満が書かれていたことは辛いことですが、それを見なければちまきさんは気づかなかったわけですから、そこは反省点ですね。

平常心ではないので、夫にきつい発言をしたり、しつこく聞き返したりしたことは仕方ないと思います。ご自分が「あ、言ってしまった。。」と後悔するような点も、今は気づいているので、まだまだ挽回できます。

自分の気持ちを確認する‐離婚か再生か‐

一番大切なことは、自分の気持ちを確認することです。

• 愛しているのか？
• 女独特の意地なのか？
• 一人で生活してゆくことへの戸惑いなのか？
• 世間体なのか？
• 子どものためなのか？
• 嫉妬に狂っているのか？

これらを一つずつ整理し、ちまきさんの一年後にどうありたいかを想像してください。想像力をフル回転させてください。

相談文を読んだだけでは「離婚するのがいい」というアドバイスが山ほど届きそうです。しかし、夫婦問題はそれほど単純ではありません。

人から見れば「あなたの夫、ボロボロじゃん。別れるべきよ」というような、辛い寝室事情でも、乗り越える方法はあるのです。落ち着いた気持ちで踏ん張って、考える力を絞り出せば、光は見えてきます。

過去の自分と向き合ってセックスに対する考え方を改めよう

ちまきさん、痴漢にあった経験がセックスに対する臆病さを引き起こしているのも理解できます。それを咀嚼し、流しましょう。

もし愛しているなら、夫の性嗜好に合わせて、SMの学習をすることも一つの手です。SMのルーツを探り、自分の新しい性の世界を見出す。これくらい割り切らないと、マイナススパイラルに巻き込まれてしまいます。

ちまきさん、今はファイトの時期です。敵はSM嬢ではなく、自分自身です！