今回は、あずきさん（33歳の女性）から「夫がゲイだとわかりました。３ヶ月後には会社の同僚を招いた結婚式。世間体もあり、今離婚をし、結婚式をやめるのも苦痛です。どなたか助けてください」というご相談をいただきました。

結婚式まであと3か月の時期に発覚

3ヶ月後に結婚式を控えています。夫がゲイであることが発覚し、離婚するかこのまま進むか選択に迷っています。

夫はゲイ出会い系サイトに登録し、自分でゲイと書いています。実際に誰かと会っているかはわかりませんが、かなり頻繁に自分の位置情報を更新しています。1日に5、6回は更新しています。

結婚しても離婚しても幸せになれる自信がない

私は普通に幸せになりたいと思っています。夫がゲイであることを知りながら、目をつぶって過ごすのは苦痛すぎます。夫とは離れたくないので、我慢して受け入れようと思うこともありますが、常に情緒不安定で壊れてしまいそうです。そして、このままでは結婚式に心からの笑顔でいられる自信がありません。

とはいえ、今離婚をし、結婚式をやめるのも苦痛です。私たちは社内結婚で、たくさんの同僚や社長まで結婚式に招待しています。結婚式をやめたら、会社にはつらくていられません。仕事も夫もすべてを失うことになり、両家の両親にも哀しい思いをさせてしまいます。

どちらに転んでも絶望的で、何も手につかない状態です。どなたか助けてください。

ゲイである夫と今後どうするべきか

恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美より回答します。

すでに入籍を済ませ、来月には結婚式を控えているとのことで、おめでとうございます、と本来なら申し上げるところですが、御主人様がゲイであることを知ってしまい、どうするべきか悩まれているのですね。

あずきさんが考えられているとおり、取るべき道は大きく分けて2つです：

• 御主人様がゲイであることを受け入れ、結婚生活を続ける。
• 結婚式も取りやめて離婚する。

それぞれの選択について、もう少し詳細に考えてみましょう。

まず、結婚式を挙げて生活を共にする場合、あずきさんがその状況に耐え続けることができるかがポイントです。御主人様がゲイであることをあずきさんには内緒にしているのでしょうか？もしそうなら、御主人様は普通の男性として振る舞っているのかもしれません。

セックスができるのか、日常生活を送れるのか考えてみる

普通の男性と同じであれば、セックスも問題なく行われていたのでしょうし、日常の様子も不自然ではなかったのでしょう。そうであれば、受け入れて生活を共にすることができるかが重要です。もしセックスがないという関係であれば、状況は変わりますが、いかがでしょうか？

離婚し結婚式を取りやめたときに考えられること

しかし、ゲイである事実を抱えたままで夫婦として生活を続けることが苦痛であれば、結婚式を取りやめて早期に離婚を検討するべきだと思います。結婚式を開くこと自体が、多くの人たちに迷惑をかけることになります。結婚式に参加してくれる人たちは、あずきさんと御主人様のために時間を作り、祝福しようとしてくれます。そのことも考えてください。

結婚式を取りやめることで、精神的な苦痛や職場の問題が発生するかもしれませんが、多くの人たちへの迷惑は減ります。

夫の本当の気持ちを知る

それと、御主人様が本当にゲイなのか、サイト上で面白おかしく振る舞っているだけなのかを問いただし、話し合いができるかどうかも確認してください。これからどうするべきかを御主人様と共に考えることが最善ですが、それは難しいのでしょうか？

ショックは計り知れないものですが、何もしないわけにはいきません。覚悟を決めて、自分自身の責任として気持ちの整理をしてみてください。どちらを受け入れるかの選択になりますので、腹を据えて心で考え、あずきさんなりの決断に向かってください。

同性愛者の夫と結婚生活を送っている女性のお話

あずきさん自身、結婚前に夫がゲイだと知ったときのショックはとても大きく、これからどうすればいいの？といった不安が押し寄せているはずです。

ですが、世の女性の中には夫が同性愛者だと知った上で結婚生活を送っている方もいます。ここでは、そんな旦那さんと夫婦関係を続けている女性のお話を紹介していきましょう。

ミカコさん(40代の女性)のお話

ご相談拝見しました。参考になればと思い意見を送らせていただきます。ご主人との生活は順調ですか？私の夫も同性愛者でした。22年間知らずに生活していましたが、彼の場合は幼少期のトラウマからだと言っていました。

2人の子宝に恵まれるもセックスレス・不倫・男性との肉体関係発覚

幸い、二人の子供に恵まれましたが、次女の出産以降19年セックスレスでした。夫はゲイである自分を受け入れられず、私に知られるのを恐れて、二人の若い女性と不倫していました。一人の女性とは7年も関係を続けていました。特定の相手ではなく、男性との肉体関係も何度かありました。私がすべてを知ったのは3年前です。誰にも相談できず、こちらのサイトでアドバイスをいただいていました。

夫がゲイであっても愛していることを伝えてあげて

あずきさん、この先どんなに大変な結婚生活になっても、今のご主人とずっと一緒にいたいのであれば、ゲイに対して偏見を持たず、人間としてご主人を愛していると伝えることが良いと思います。私は結局離婚しましたが、理由は夫が自分のことしか考えていないと感じたからです。夫婦でいる意味がなくなり、子供には父親が同性愛者だとは伝えていません。

あずきさんはご主人をとても愛しているのですね。それをしっかり伝えれば、一緒に過ごせるはずです。あなたの幸せを願っています。つらいことは我慢せず、ちゃんとご主人に話してください。私のようにならないためにも。

ゲイである前に人として夫を愛しているのか考えてみよう

夫が同性愛者だと知ったときのショックや驚きは計り知れないものでしょう。

ですが、男性であり結婚相手として今後末永く過ごしていきたいと感じたからこそ結婚式を挙げる段階まで来たのです。

ゲイである前に夫が人として尊敬する部分があるのか、心から愛しているのかを考え、自分にとって最良な選択ができるようまずは自分の気持ちを整理してみてください。