【お悩み相談】「お前は要らない」と言われ続けた私の苦悩と生きる意味

専門家が皆さまの性・心と体・パートナーシップに関するお悩みにお答えします

近しい悩みを持つ皆さまの一助になるよう過去に寄せられたお悩みをご紹介します。

※あらかじめご了承をいただき回答を掲載しております。また個人の特定を避けるために匿名性を保ち、内容を一部変更してご紹介しています。

ご相談内容

両親に愛されない私の苦悩

私の実家は薬局を営んでいます。両親は店が忙しく、小さい頃から近所のおばさんや母の実家に預けられ、両親が一緒にいないのが普通でした。2人姉妹で、姉の私が「薬剤師」になって店を継ぐことが親の望みでした。両親に必要とされたくて、小学生の頃から電車で1時間かけて塾に通っていました。

塾での暴力と両親への報告

その塾で先生から暴力を振るわれ、塾に行っているのを喜んでいた両親には言えず、殴られ、叩かれされるまま塾に通っていましたが、小学5年生で挫折しました。

中学時代と妹の薬剤師への道

中学に上がり、今度は妹が薬剤師を目指して頑張りだしました。両親は私に対して「お前がいるから私たちは不幸だ」「お前は私たちにとって役に立っていないから消えろ」「両親に愛されていないのに赤の他人が愛してくれるわけがない」と言い始め、何も言えませんでした。

短大卒業と仕事の始まり

私は短大を卒業し、仕事を始めました。妹は高校から薬学に進み、それに伴って私に対する言葉がどんどん増えていきました。妹は2年生の最後に留年し、結局9年の大学生活を送りました。今年の3月で卒業するのですが、私には地獄の9年間でした。

妹の学費負担と職場での苦悩

両親が妹の大学費用として用意していたのは6年分で、足りない分は私が稼いだ給料からの負担でした。私の仕事場は病院で、その病院に妹が研修に来た時、現状を話したので、私が妹のために働いていると病院内に広まりました。「妹は9年も学校で遊び回っているのに、姉は妹の学費を稼ぎ、あんたの両親はよっぽど貴女をいらないって思ってるんやね。どんなに貴女を虐めても仕事辞められないよね?これから貴女の両親と同じで仕事でもあんたは捨てゴマだから!!」なんて言われることも多かったです。

結婚の挫折と妹の留年

結婚も2回考えましたが、1度目は「妹の学費負担は結婚してからも続けられないし、妹をそこまで甘やかしている両親と家族になれない」と言われました。2回目は両親の顔合わせも済ませ、話が進んでいたのですが、妹の9年目の留年で同じ理由で連絡が取れなくなり、結婚はなくなりました。

妹の卒業と私の苦悩

妹は「私はお姉ちゃんみたいに必要ないとは言われたくないから大学辞めないから!!」と言い、今年卒業しました。我慢の毎日に「お前は要らない」「お前が生きているから私たち親が楽しく生きていけない」と言い続けられ、お金だけ取りに来る両親。学費だけ払わせて遊び回り、私の仕事場や結婚を掻き回した妹は、今年の国家試験に受かれば将来性のある薬剤師になります。

自分の存在意義と生きる意味

どうして私だけが全てを被らないといけないのか、自分勝手している家族がどうして思い通りの幸せになれるのか。私は要らないから生きてちゃいけないのに、生きているからこんな辛い思いばかりするんじゃないかと思い悩み、「死んでしまいたい」と思う毎日です。どうすれば私は良いのか、良いアドバイスがあれば教えてください。長文になりましたが、よろしくお願いします。

ご相談への回答

自殺を思いとどまるために

相談者さん、今の状況では一人で八方塞がりに感じられることでしょう。しかし、自殺だけはどうぞ思いとどまってください。証明されているわけではありませんが、飯田史彦教授の著作によりますと、自殺した魂は、まず100%自殺した直後に後悔するんだそうです。

なぜ自分だけが苦しいのか

なぜ、相談者さんだけが苦しい思いをするのか、そんな人生を生きていかなければならないのはなぜか、実に理に合わないと思いませんか?

私自身も、子供時代に両親から言葉の暴力を受けました(本人たちは絶対に認めようとしませんが、今は、私も当時の両親の状況もわかるし、解決できたと思っています)。さらに「世間で親ほど子供のことを考える人はいないんだからね」と、他人を信用しないようブレーキをかけられました。

自分の人生を歩むために

相当長い道のりでしたが、学生時代から親元を離れることができたおかげで、世の中は広いこと、自分が親の価値観に縛られていたことがわかり、必要な時期は親と距離をとって、なんとか自分の人生を歩むことができました。今は、心から愛し合っている夫にも恵まれています。

参考になる本の紹介

参考になりそうな本をお勧めします。スーザン・フォワード『毒になる親』(講談社プラスアルファ文庫)や、マリー=フランス・イルゴイエンヌ『モラル・ハラスメント』(紀伊國屋書店)も参考になります。こういう本の情報で、まず、自分の置かれている状況を知ってください。

自分の状況を知ることの重要性

今どこにいるのか、そしてどこに行きたいのか、これがわかれば、行動に移すことができます。メールを拝見しますと、家族に限らず、職場でも邪険な扱いを受けているようですね。普通だったら、「妹の学費を稼いでいるなんて、偉いねえ」と感心される状況ではないかと思います。どうして、こんな心無い言葉を浴びせられるのでしょうか?

自分を見くびらないこと

小学校の時、クラスに必ず、いじめっ子といじめられっ子がいたと思います。私の推測ですが、相談者さんはいじめられっ子のような雰囲気を漂わせていませんか? 反対に、見るからに感じが良くて、誰にも好かれそうな雰囲気の人もいます。どこが違うのでしょう?

私の印象では、自分で自分の事を見くびっている人、貶めている人は、その事が表に表れます。反対に、良い雰囲気の人は、他の人と同じように自分も好きなのです。

自分を好きになるための方法

そうは言っても、いきなり自分を好きになれ、と言っても難しいですね。丹田から息を全部吐ききり、深呼吸し、瞑想やヨガなど、頭を空っぽにして自分自身に集中できる時間を作りましょう。

私が、当時の状況から逃れられたのは、活元運動(頭を空っぽにして自ずから起こる動きに身を任せる体操)によって、自分のものさしができ、自分にとっていいものと悪いものが区別できたからだと思います。

最後に

長くなりそうなので、今回はここまでにします。一見、夫婦仲と関係なさそうに見える問題ですが、セルフイメージは最良の相手を見分けられるかどうかに直接関係します。わからない事があったり、聞いてもらいたい話ができたら、またメールくださいね。


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どうぞ一人で抱え込まずに、私たちに頼ってくださいね。

過去のご相談事例

性の専門家がお悩みに寄り添います

※匿名でお悩みをご相談いただいたご本人に許可をいただいて掲載しています。

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この記事を書いた人

恋人・夫婦仲相談所の編集部。

周囲に相談しづらい夫婦や恋人間のお悩み解決に向けた情報発信をテーマにしています。すべての女性がトキメク日々を送るための情報発信をしてまいります。