トキメキ編集長のエリサが、その時気になるモノやコト、人や場所をレポートする【エリサ編集長が行く☆気になるモノ・コト・ヒト・バ】。率直な感想と共に、リアルをお伝えしていきたいと思っています。
第2回は、前回紹介した女性用風俗のセラピストが接客してくれるという「女風バー」のオーナー・ケンジさんとの対談です。なぜ“女風バー”をオープンしようと思ったのか?日本唯一の女性用風俗セラピストが接客するお店『女風バー I AM THAT I AM』オーナー・ケンジさんにお話をうかがいました!
約25店舗と契約。信頼できるお店のセラピストだけが集う
エリサ編集長:こんにちは!今日はよろしくお願いします。女風バーということで大変ワクワクしながら今日はお邪魔しています。
ケンジ:ありがとうございます。ビルの入り口がね、ちょっと分かりづらいでしょう。
エリサ編集長:一瞬、「あれ?ここでいいのかな?」って思ったのですが、お店のH.Pに地図が丁寧に書かれていて目の前が中華料理店ということだったので「ああ大丈夫」って思いました(笑)。
ケンジ:良かったです(笑)。
エリサ編集長:平日の19時ですが、すでにお客様が結構いらっしゃいますね。
ケンジ:そうですね。わりとこんな感じかな。普段、僕はお店にいないので(笑)。
エリサ編集長:オーナーですもんね(笑)。『女風バー I AM THAT I AM』は日本で唯一、女性用風俗のセラピストが接客をしてくれるお店ということですが、どういうシステムでセラピストさんたちを集めているのでしょうか?
ケンジ:約25店舗の女性用風俗店と契約をして、そこからセラピストさんに出勤いただいています。オーナーと直接会って信頼できるお店とだけ契約しています。そこは絶対ですね。関東のお店が中心です。セラピストさんたちは、だいたいそれ一本で生計を立てているわけではなく、メインの仕事を持ちながらされている方たちがほとんどですが、このお店がきっかけで人気が出たりしてくれると嬉しいですね。
エリサ編集長:セラピストさんの指名はできるんですか?
ケンジ:いえ、当店は指名制ではありません。お客様は接客してくれたセラピストさんが気に入れば名刺をもらって、その後、やり取りをする感じになります。
ホストクラブとは根本的に違う女風バー
エリサ編集長:お店には男性が来てもいいのですか?
ケンジ:女性同伴のカップルのみ入店可能です。男性おひとりでの入店はできません。多くの女性は、おひとりでご来店されることが多いです。あとは女子会とかが多いですかね。女性用風俗に興味はあるけど、直接利用する勇気がまだないという女性たちが、セラピストってどんな人たちなのか覗きにくるイメージでしょうか。
エリサ編集長:カップルでいらっしゃる方はどういう目的で…?
ケンジ:なんでしょうね。女性が行ってみたいって言って男性が連れてこられるんでしょうか(笑)。
エリサ編集長:お客様の年齢層はどうでしょう?
ケンジ:幅広いですよ。20代~上は50代、60代の方もいらっしゃるのではないでしょうか。主婦層も多いです。
エリサ編集長:セックスレス問題に繋がっているんですかね…トキメキは女性が自立してときめく人生を送るための情報発信をしているのですがセックスレスやセックスに関するお悩みは多く寄せられています。女性にとって女性用風俗店というのはどういう存在だと思いますか?
ケンジ:僕は長く夜の世界に身をおいてきました。今はお仕事として真剣にエロスに取り組んでいます。ここにはそういった信念を持つお店のセラピストしかいないと思っています。女性は心が大切じゃないですか。男性とは違います。そういった女性の本質をきちんと理解して女性を女性として扱い導ける講習をしっかりと受けたセラピストがいる場所が女風バーだと思います。ただ、中には“無店舗型性風俗特殊営業”という届け出をせずに営業しているような店もあるので、そういったところは注意が必要だと思います。そういうこともあって、まずはこういった場所でセラピストさんと交流してもらうのが安心かなと思います。
エリサ編集長:セラピストが接客してくれるお店は、ここだけですか?
ケンジ:一応、『女風バー』で商標を取っています。女性用風俗店のオーナーが個人的にやっているお店でセラピストが働いているというパターンもあると思いますが、セラピストだけが接客するお店としては、ここだけだと思います。
エリサ編集長:そうなのですね!商標まで取られているんですね。ビルの入り口は「ここで大丈夫かな?」という雰囲気でしたが、入ってみたら普通のバーと何ら変わらなくて、解放感もあってとても居心地がいいです。
ケンジ:センシティブな話をするケースもあると思うので、隣の人の会話が聞こえないように距離感を保つようにした結果、こういった作りになっています。なので、あまり大人数を収容できるようにはなっていませんね(笑)。
エリサ編集長:価格帯も飲み放題で60分3300円って、とても良心的ですよね!ホストクラブと比べると、破格の価格だなあと。
ケンジ:そうですよね。女風バーは女性用風俗セラピストを知ってもらい。身近に感じてもらうお店なので、そんなに敷居を上げるべきではありませんよね。
女性用風俗に必要な資質とは“自己探求力”
エリサ編集長:セラピストに必要な資質ってどういうものだと思いますか?
ケンジ:まずはきちんと自己分析ができることじゃないでしょうか。自分自身を知らない人間がお客様を幸せにすることはできないと思います。しっかりと自己を探求し、自分を理解する努力ができる人間。その上で、お店によってさまざまですが、しっかりと実技講習を受けてそのノウハウを身に付けられること。実技というのは性的なテクニックだけではなく、お客様と出会った時から道を歩く時に、車道の方を歩かせないとか、荷物を持たせないとか、そういうことからすべてです。女性はそういうことに、とても敏感ですよね。自分が女性扱いされていないと感じたら、一気に閉じてしまいませんか?あとはその女性の悩みや思いに、しっかりと共感できる力も必要だと思います。
エリサ編集長:わあ…一流のセラピストさんたちは、そこまでしっかりと学ばれているのですね…そういったことも含めて直接セラピストさんとコミュニケーションがとれる女風バーは貴重だと思います。今日は本当にありがとうございました。
ケンジ:ありがとうございました。
編集後記
トキメキで連載していただいているセラピストのヒカルさんのご紹介で訪れた女風バー。どんな場所なのかはもちろん、オーナーがどんな想いでお店をオープンさせたのか、とても気になっていました。お話をうかがって、“風俗”というワードにハードルの高い女性に寄り添う紳士的な場所であると思いました。なによりケンジさんのお人柄に感動!女性が自立してトキメク日々を送る一つのヒントとして皆様に認識していただければと思います。