実は多くの女性が「中イキができない」ことに悩んでいます。性行為中にオーガズムを感じることができない原因には、身体的、心理的、または関係性の問題が絡んでいることが多いです。本記事では、中イキができない理由を探り、その解決策についてお答えします。
そもそも「中イキ」とは
「中イキ」とは?
「中イキ」とは、膣内で感じるオーガズムのことです。
これは、クリトリス(陰核)外部を直接的に刺激する「外イキ」とは異なり、膣内部の感覚を通じて絶頂を迎える状態を指します。「中イキ」は膣内部の感覚器官(GスポットやAスポットなど)に対する刺激がトリガーとなり、性的興奮が頂点に達したときに起こるものとされています。
「中イキ」の感覚と体の反応
「中イキ」の感覚は、個人差が大きく、また一人の女性の中でも状況や体調によって異なることがありまが、一般的に、「中イキ」は以下のような特徴があると言われています。
- 深い快感:体の奥深くで感じる圧倒的な快感で、体全体に波及するような感覚
- 内側から込み上げる感覚:体の中から込み上げてくるような解放感や、内側からの圧力が解放されるような感覚が伴うことがあると言われています
- 快感が持続すること:一度の「中イキ」で感じる快感は「外イキ」よりも持続時間が長い場合が多いとされています
「中イキ」できない女性は多い
トキメキには「中イキ」ができないと悩む女性からのご相談を頻繁にいただきます。中イキを経験したことのない女性が多い、むしろマジョリティの女性がそうというのは、実際にいくつかの調査やアンケートでの裏付けもあるんです。決して自分だけおかしいのでは・・・と悩まないでくださいね。
女性の約2割はオーガズムに達することができないことに悩んでいる
ジェクス株式会社によるJEX JAPAN SEX SURVEY2024の調査によれば、女性の18.5%が「オーガズムに達することができない」ことを悩み事として回答しています。
また女性向け性玩具メーカーであるirohaの1,200名の女性を対象にしたアンケートでは、「オーガズムに達したことがある」という人は61.2%でした。そのうち「腟内への刺激でオーガズムに達したことがある」という人は、約半数の48.2%という結果でした。
中イキができない理由とは
中イキができない理由❶ 不安や恥ずかしさなどから緊張状態
過去に性交痛があり怖い、セックスに対するトラウマがある、自身の体に自信がなくコンプレックスがある、セックスでイカないといけないという思い込みがあるなど、緊張状態にあると、刺激を快感と感じづらくなることがあります。
緊張をほぐさないままセックスを続けると、気持ち良くなれないことで自分を責めてしまったり、イケないことでプレッシャーに感じてしまったり、逆効果になることがあります。
不安をパートナーに話しておく、スキンシップに時間をかける、自分を不要に責めないことを心がけてください。
中イキができない理由❷ 性行為に対するうしろめたさがある
幼少期から、性行為や性欲を”汚いもの・良くないもの”だと伝えられて育つと、性的なことをしている自分に拒否感を感じてしまい、快感を感じることが難しい場合があります。
また、同じ理由で産後をきっかけに、性行為が子供を産むための行為だという考えが強くなったり、母親として子供への意識が強くなったりすることで、感じづらくなったというケースもあります。
中イキができない理由❸ 疲労・ストレス・自律神経の乱れ
疲労が溜まっている、ストレスが溜まっているなど、そもそも精神的に興奮しづらい状態にある可能性があります。
きちんと休息を取ること、また膣が濡れづらいと感じたら、潤滑剤を用いることもおすすめです。
中イキができない理由❹ 前戯が足りていない・十分感じれていない
前戯が不足していると、腟で感じれる準備が整わず、中でイクことはできません。
女性がイクためには準備や時間がかかるもの。
前戯に時間をかけてもらうのに相手に申し訳ないという気をつかってしまうかもしれませんが、念入りな前戯をするほど、中で感じやすい準備が整うもの。その分、念入りな前戯をしてもらったらから、あなたからパートナーにも返してあげて、ふたりで気持ちよくなることを目指してくださいね。
また、時間はかけていても前戯中に女性側が気持ちよくなれていない場合があります。
背景として、男性は「強い・早い」ことを快感と感じやすいこと、また性器自体が感じやすいので、ついつい自分にとって気持ちいいと思う愛撫をしてしまいがちです。性器だけでなく体全体どこをどんなふうに触られると気持ち良いかに意識を集中させ、感じたことを言葉にしてみてください。
中イキを目指すための方法
それでは、どうすれば中イキができるようになるのでしょうか?
矛盾するようなことを言ってしまいますが、「イカないとダメ」「イキたい」など、そこのことばかりを考えてしまうと、寧ろプレッシャーを感じ、快感から遠のいてしまいます。中イキに意識を向けすぎずに、心地よいこと・気持ちよくなることに意識を向けてみてください。
中イキする方法❶:リラックスする環境づくりから
まずはなによりリラックスすることが重要です。
特に照明が明るすぎると緊張してしまうので少し暗めにしてみるのがおすすめです。
スパやマッサージに行った時のように、照明・音・香り・温度などを工夫して、五感を緩ませてあげてください。
中イキする方法❷:自身のGスポットの位置を知る
「Gスポット」は、女性の膣の前壁にあるとされる敏感な領域で、多くの女性がその刺激で性的快感を得られると言われています。Gスポットの位置は個人差があるので、セルフプレジャーをする際に自分の感じやすい場所を探してみてください。
膣の前壁(お腹側)にある
Gスポットは、膣の入口から約2〜5センチメートル(1〜2インチ)ほど入った場所の前壁に位置するとされています。これは、女性が仰向けに寝た状態で、膣の上側(お腹側)にあたる部分です。
ざらっとした感じのある場所
Gスポットは、他の膣の組織よりも少しざらついた感触のあるエリアとして感じられることがあります。指で触れたとき周囲の滑らかな粘膜と比べてわずかに異なる感触がすることがあります。
中イキする方法❸:性の専門家に適切に相談をしてみる
トキメキでは、性に関する誰にも話せないお悩みのご相談を受け付けています。オンラインで匿名でお気軽にお聞きください。
過去に寄せられた「中イキできない」お悩みの相談のご紹介
はるこさん(仮名)からのご相談
初めて投稿します。よろしくお願いします!
私は約1年半前に授かり婚をして、現在は夫と子供の3人で生活しています。恋愛経験も性交経験も少なく、これまで一人でのセルフプレジャーではイケるのですが、セックスでオーガズムに達したことはありません。挿入でイケることもなく、またクリトリスを刺激されるとどうしても我慢できずに体が逃げてしまいます…。
「気持ちいい」という感覚はあるのですが、刺激が加わると体がどうしても避けてしまうのです。最近は子供がいるため、時間をゆっくり取ることができず、たまに時間をかけてくれる時でも、そんな感じなので前戯もあまりしてくれなくなりました。
でも、本当は私もオーガズムを感じたいし、夫も私をイカせたいと思っているようです。どうかアドバイスをいただければと思います。
トキメキ専門家からの回答
はるこさん(仮名)、こんにちは。ご相談いただきありがとうございます。ご主人とのセックスでオーガズムを感じたいとのことですね。しかし、クリトリスを刺激されると体が逃げてしまうとのこと…。
気持ちよさは感じているのに、なぜ逃げてしまうのでしょうか?
実際、愛撫を受けると体が逃げたり、怖がってしまう女性はいます。刺激が思っている以上に強くて怖く感じる場合や、くすぐったさが原因で逃げてしまう場合もあります。はるこさんの場合は、どちらに近いでしょうか?
もしご主人のクリトリスへの刺激が強すぎると感じるなら、「もっと優しくしてほしい」と伝えてみてください。もし強い刺激を感じるのが怖いのであれば、少しずつご主人に身を任せてみるのも一つの方法です。
ご主人が前戯をあまりしなくなったのは、男性としては当然のことかもしれません。愛撫をして気持ちよくさせたいという思いがあっても、はるこさんがそれを受け入れないと、次第に嫌になったり、申し訳ないと感じて愛撫をやめてしまうこともあります。今のままだと、ご主人ははるこさんを抱きたいと思わなくなってしまうかもしれません。
はるこさんがオーガズムを感じたいと思っているなら、まずは愛撫を受け入れることが大切です。そして、なぜ愛撫を受け入れられないのか、しっかりと自分で確認してみましょう。
参考までに、過去のお客さまの中に非常にくすぐったがりな女性がいました。彼女は20代で結婚していましたが、充実したセックス経験がなく、性感が開発されていなかったのです。最初はくすぐったさを感じていましたが、マッサージを受け続けるうちに、次第に性感が目覚め、今では充実したセックスライフを楽しんでいるようです。
はるこさん、ご主人の愛撫から逃げてしまうのは、ご主人からも逃げていることと同じです。ご主人が一緒にいてくれる安心感をもって、愛撫を受け入れてみましょう。恐怖心を持っているかもしれませんが、それを乗り越えてすべてを受け入れることが大切です。
「今夜は逃げないから、時間をかけてたくさん私の体と心を愛してほしい」と、ご主人に伝えてみましょう。そして自分自身にもそれを言い聞かせてみてくださいね。
まとめ
中イキができない原因は多岐にわたりますが、重要なのは、自分自身を理解し、パートナーとオープンなコミュニケーションを取ることです。身体的・心理的な要因を解決することで、より満足のいく性体験が得られるでしょう。時間をかけて、自分自身と向き合い、前向きに取り組んでみてください。
この記事を参考に、あなたがより良いセックスライフを送れることを願っています。あなた自身のペースで進んでいってくださいね。
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※匿名でお悩みをご相談いただいたご本人に許可をいただいて掲載しています。