専門家が皆さまの性・心と体・パートナーシップに関するお悩みにお答えします
近しい悩みを持つ皆さまの一助になるよう過去に寄せられたお悩みをご紹介します。
※あらかじめご了承をいただき回答を掲載しております。また個人の特定を避けるために匿名性を保ち、内容を一部変更してご紹介しています。
ご相談内容
咲愛先生、丁寧なお便りありがとうございます
質問にお答えします。
1. 彼が強く求める理由
彼が強く求めるのは、まだ40代後半で若く健全だからです。それに、私が感じにくく、一緒に昇りつめることがないのが悲しいのです。求められることは嬉しいですが、本当に感じていないのか、淋しく辛いのです。
2. 性欲の変遷
30代から40代半ばの頃はセックスが好きで、いつもしたい時期がありました。しかし、30代後半に鬱になり、一時期性欲が減退した時期がありましたが、性に対する憧れが強く、セックスに対しては貪欲だったような気がします。一度でいいから、心から感じてみたい!という気持ちで一杯でしたし、今もそうです。
3. 現在の状況
今は以前に比べて特に感じなくなった気がしています。オナニーでいったこともありません。セックスに諦めてしまっている自分がいます。濡れる方ですが、パートナーも、あまり感じていないのがわかってどうしたんだろう?と言っています。協力はしてくれるタイプです。
4. 今のパートナーとの関係
本当にセックスで感じたいと思ったのは、今のパートナーと知り合ってからです。この半年位だと思います。本当に好きなので心からイッてみたいと思いました。はり治療もしましたが、効果はなかったです。
5. 感じる振りの始まり
感じる振りは30年前からです。実は、高校生の時、オナニーの仕方を間違えてしまって、それでも十分気持ちが良かったのですが、それが違ったとわかった時はショックで、私は普通のオナニーでは感じないと思ったのが、不感症だと自分を決め付けたきっかけのような気がします。初体験の人にも感じる振りをしました。
オナニーの仕方が違ったという精神的なコンプレックスが原因だと思います。それから普通に触ってもほとんど感じたことはありません。それから、不感症だと思い、セックスで感じることができません。セックスは素敵なものです。好きな人と繋がれるんですから。どうか助けてください。
ご相談への回答
セックスに対する期待感と現実のギャップ
相談者さん、気持ちを切り替えることで、きっと克服できるのではないかと感じましたので、ポイントとなるところをお伝えしますね。
まず、相談者さんのセックス感ですが、若い時からのことなのでしょうが、セックスに対しての期待感や願望が強いのではないでしょうか。その期待が大きすぎて、現実のセックスにおける感じ方やムードと開きがありすぎて、気持ちが反応しないことに心当たりはありませんか?
セックスに対する義務感
そして、「感じなくてはいけない」とか、「夫と一緒にオーガズムを感じなくてはいけない」など、目的や義務感をセックスに対して課してしまっていませんか?セックスにおける感じ方に決まりはありませんし、夫と共にオーガズムを感じる必要もなく、ありのまま自分の感じるままに感じればいいのです。
自分の感じ方を大切に
夫の手や指や舌が触れるところに意識を集中して、その刺激をありのままに感じてみてください。その温もりをありのままに感じてみる。夫のために大げさに感じたふりをすることもなく、自分の身体の反応をありのままに受け取ってみればいいのです。
感じることの再認識
肌をつねられると痛いと感じますよね。くすぐられれば、くすぐったくも感じるはずですし、熱い物に触れれば熱く、冷たいものに触れれば冷たく感じるとおりに、夫の手や指で触れられれば、その感触や体温を感じますよね。それをありのままに感じればいいのです。
長い期間の影響
長い期間感じたふりをし続けてきたことは、自分の反応を誤魔化してしまったことでもあり、身体の感じるセンサーからの信号を感じる脳を鈍感にさせてしまったのでしょうね。夫は相談者さんがあまり感じていないことを知っていますか?できればありのままのことを伝えて、夫にも協力してもらうのが改善への近道となるでしょうから、うまく話してみてくださいね。
目隠しの効果
改善に効果的と思われることをお伝えしますと、相談者さんが目隠しをして、夫の愛撫を受けるようにしてみましょう。目隠しをすることで神経が過敏になり、肌の刺激に敏感になるものです。そして、夫にゆっくりと丁寧に身体中に触れてもらったり、舌を這わしてもらうなどして、相談者さんはできるだけリラックスして、夫が触れてくれているところに意識を集中してみましょう。そして感じるままを脳で感じてみてください。
継続の重要性
これは鈍ってしまった相談者さんの性感や脳を感じさせるために効果的と思われることですが、いきなり感じることはなく、少しずつ感じ方が増幅されると思って、しばらく続けてみるといいでしょう。
ポジティブな思考
気持ちの切り替えですが、不感症だなどと思わないでください。「私は充分に感じることができる、セックスを心地よく感じられる」と思うようにしてください。
オナニーの方法
それと、オナニーのやり方が間違っていたとのことですが、よろしければどのような方法だったのか教えていただけますでしょうか。今の問題の根底がそこにあると感じているようですので、そこの認識を改めることも大切だと思います。
脳で感じるセックス
セックスは身体で感じているのではなく、脳で感じていると知っておいてくださいね。だからイメージやセックス感がとても大事ですので、不感症だと思ってしまうことで感じない脳になってしまっているといえます。「私は充分に感じることができる」と思うことで、感じる脳に切り替わってくるはずですので、そう思うようにしてくださいね。
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過去のご相談事例
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※匿名でお悩みをご相談いただいたご本人に許可をいただいて掲載しています。