いったい俺の何がダメ?割り勘ケチ男の「イタすぎる本音」 レスなひとびと

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、気に入った女性に対して、初回デートでも平気でワリカンを求めるケチ男子。己の器の小ささをまるで気にしていない彼に、三松先生が吠えます。

※こちらは過去にananwebに掲載された記事を株式会社マガジンハウスの承認のもと「トキメキ」に掲載しています。

この記事を書いた人

恋人・夫婦仲相談所所長 / 三松真由美

【レスなひとびと】vol. 19

健(30歳) 初回デートで1500円ケチった投資レス男 ちっこい男はふられてもしょうがない。

アズミとのファーストデート♡ 健はレシートに目を落としながら言った。
「えっと……じゃあ1500円もらえる?」
アズミは「もちろん! 1500円でいいの? 多く出してもらってない?」と気遣いながらシュっとお金を出した。ほぼ割り勘。

広告代理店に務めているアズミとは、先輩に連れ出された合コンで出会った。かわい……。左側をキープしたところ、キャラキャラとよく笑い、こっちまで楽しい気分になる。後日すぐに会おうということになったのだ。

デートの帰り道にLINE。「今日は楽しかった! また遊ぼう!」しばらくすると、かわいいブラウンのスタンプで、ありがとうが返ってくる。「かわいすぎる」年甲斐もなくニヤけてしまう。

2週間後、また会えることになった。2度めのデート。
「土曜日、ランチなら大丈夫だよ♡ バエるお店がいいな♡」と返事が来てガッツポーズ!

人気のイタリアンに入った。空間もオシャレだし、盛り付けがダイナミックでインスタ映えまちがいなし。会話もさらに盛り上がる。健は手応えを感じる。解散の時間。テーブルチェック。スパークリングを何杯か飲んだせいか合計で18000円。頭の中で今月の支出を計算する。今月はほかの女子たちとのデート代が膨れている。もちろん大本命はアズミなのだが。

とろとろしているとアズミが聞いてきた。

「健くん、いくら出せばいいかな?」
これなら割り勘で大丈夫そうだな。だってアズミは誰もが知る広告代理店で働いてるんだから。
「じゃあ9000円もらえるかな?」
ウンウン頷いてアズミがキャッシュをテーブルに置く。
「アズミちゃん今度はまた、飲みに行こうよ! 何軒か回ろう」
「いいね! よーし、仕事がんばんなきゃ」。
こうなったら、次回はマジに告白だ。ほかの女子とはバイバイしよう。夜も楽しみだ。ベッドでもあの笑顔が見れるかな。

帰り道にLINE。「楽しかったね。次は、はしご酒、どこに行く?」しかしそれからまったく返信がない。忙しいのかと思い、何度か違う質問で送ったが、既読すらつかなくなる。愕然。

話は盛り上がったし、デートがいい感じだったのは間違いない。いったい何がダメだったんだ?


本気で付き合いたいならデートは割り勘せずドンと支払いしましょう!

健さん、デート割り勘は普通の時代ですが、本命一発決めの重要なデート、3回まではケチらずかっこつけましょう。

もちろんお金が全てではありません。お互い働いている男女であれば、割り勘になるのは自然なこと。ただ、初回ランチの1500円くらいは出してもよくないか?!

そうすべき、とは言いませんが、女性は相手がどれくらい本気かをあらゆる角度から測ります。ファーストデート、セカンドデートでごちそうしてくれたかどうかを見るのは事実です。セカンドはランチ指定ですよね。そこはオンナの計算だ。

付き合う前の男女であれば、今回の状況で「1500円も私には出せないんだ」と女性が受け取ってしまう可能性が高い。細かく割り勘をする男性は、複数女性とデートして金欠と分析する女性も多い。二兎追うもの一兎も得ず。しかも、かわいくてよく笑うアズミさんは、モテてるはず。さまざまな男性とデートする中で、奢られ慣れているかもしれません。友達や、仕事仲間では多く支払う必要はありませんが、本命一発決めしたいなら、初期はお支払いも本気度を示す。

「女の『いくら出せばいい?』は社交辞令。投資レス男はチッセー! と心の中で愚痴られる」

レスびと連載


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この記事を書いた人

恋人夫婦仲所長。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察。恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。著作、講演、メディア取材多数。NHK離婚特集番組、セックスレス問題を考える番組等に出演。