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相方が空気みたいに思えるのは悪か?
恋人夫婦仲相談所を20年以上も運営してますので、カップルのマンネリ化のお悩みは何度も何度も聞いてきました。
「夫は空気みたいな存在」
「夫がパンツ一枚でウロウロしてるのに慣れてしまった」
「嫁がいてもいなくても気にならない」
「嫁は愛する人というより、おかあさんみたいにやすらぐ存在」
などなど。
嫁がドルチェ&ガッバーナの香水をつけてても、昔のようにドキドキして、覆いかぶさりたくなる・・なんてことはなくなるのがマンネリ化の一種でしょう。
逆に「気をつかわなくていいから安心」「一緒にいて楽ちん」のメリットもあるのにメリットはフューチャリングされにくいのが不和の一因です。
『愛は4年で終わる』という本があります。私の疑問にバッサリ答えてくれたアメリカの人類学者、ヘレン・フィッシャーさんのご本。幾度となく読み返しました。
世界62カ国で離婚したときの結婚年数は4年が一番多いという結果。
私が以前出版した本『となりの寝室』(講談社)で主婦1600名の調査をしたとき、セックスレスになった夫婦の結婚年数は4年が一番多かったのも事実。
ということで私も「ドキドキするような恋愛は4年」と言うようになりました。
ヘレン先生のほかの著書『人はなぜ恋に落ちるのか?』ではホルモンについて教えられました。
恋愛ホルモンの種類知っといて損はない
- ドーパミン:情熱的な恋のホルモン。報酬獲得衝動を起こす
- ノルアドレナリン:驚き。興奮。
- セロトニン:幸せを感じる。低下するとうつっぽくなる。
- オキシトシン:愛と信頼を感じる。恋人や子供に感じるので女性に多い。
- バソプレッシン:配偶者を守る。男性に多い
- テストステロン:性欲。男性ホルモンと呼ばれるが女性にもある。
- エストロゲン:女性ホルモン。ニアイコールオキシトシン。
ここで思い出しました!神経内科医の米山公啓先生とご一緒に、
『セックスする脳』(メディアファクトリー)という本を書いたのでありました!!前書きが書店webに掲載されております。(私のペンネームは昔のまま)
この本の中でも、ホルモンの話題はてんこもりで出ています。
久しぶりに読み返そうとも思うが(笑)
しかし、なぜか自分の本はあまり読みたくないものでして。
やはり、現在、令和の推し本は『女と男なぜわかりあえないのか』(橘玲)です。
引用しますに、恋愛によってドーパミンが大量産生される状態は6−8ヶ月。その後はオキシトシンなどの愛情系ほんわかホルモンに移行するのですと。
目が血走る激しい恋がずーっと続くと脳も疲れるので、いっつも
彼女の(彼の)ことを考えてるような状態は半年程度で充分。
4年説と半年説。どっちでもいいのですが、確実にマンネリ状態に陥るのは自然なことなのです。
だからしょうがないんだよう。
ドーパミンは一般的にも使われるようになりました。
わたしも元気がないときは「ドパミンが足りない」とつぶやいて、筋トレやジョギングを開始します!!
二人共ドーパミン噴出しやすい生活様式にしとけばどう?
ドーパミンは快感まであと少し、ゲットしたいという衝動を起こします。
「10年寄り添った夫に、いつも会いたくてたまらない」
「今朝、嫁と玄関で別れたが、17時になるとはやく家に帰って抱きしめたい衝動にかられる」
なんてこたあ、なかなかない。結婚継続してるとドーパミン出ませんもの。単身赴任中とか、1年帰ってこない船乗り夫ならあり得る。
ドーパミン出やすくなる生活様式を工夫するのもよかろうかと。
よって、「夫とマンネリで、夜の生活なんてもう無理」という相談に来られる妻の方々には、
「脳とホルモンの関係でどうにもならんので、一発刺激を与えるしかない」
とアドバイスしております。
荒治療、カンフル剤とも例えられます。
その内容は、各カップルにカスタマイズしてお伝えするので一般論はございませぬ!!
ドーパミンは一夜にして噴出せず。
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