「最近夫が勃ちづらく中折れ気味・・・でも一人で処理できているようなのでもしかしたら”妻だけED”かも?」
夫に”妻だけED”の疑いがあっても、センシティブな問題だけに、本人に直接聞くなんてできないし、周囲にも相談しづらいもの。
この記事では夫に”妻だけED”の疑いがある時に「妻として何をしてあげればいいの?」「妻としてどんな声を掛ければいいの?」など様々な疑問にお答えしていきます。
「妻だけED」とは
「妻だけED」とは、他の女性やAVでは勃つのに、妻だけ勃起できない、または勃起が弱まる状態のことを指します。
なぜ、妻だけに勃たなくなってしまうのでしょうか?
なぜ嫁とだけでできないEDが発生する?
なぜ妻とだけセックスする気が起きないEDが発生するかというと、妻に対して何らかのマイナスのイメージを持っているからです。そのマイナスのイメージとは、妻を女性として見られなかったり、妻とのセックスに対してマンネリやトラウマを持っていることを指します。これらのマイナスのイメージが妻とのセックスの際に頭をよぎり、妻だけに勃たなくなってしまうというわけです。
香澄さん(37歳・仮名)のケース
香澄さんは結婚して4年、セックスレスで悩んでいます。年齢的にも子どもが早く欲しかったので、5歳年上の旦那さんがEDかもしれないと悩み、恋人・夫婦仲相談所に相談に来られました。
結婚した当初から勃たないことが何度か重なり、夫が自信を失ってしまってから、次第に妻だけEDとなり、夜の誘いも途絶えたそうです。香澄さんは「子供が欲しいから病院に行って」と夫に言いましたが、夫は受診を嫌がり、聞き入れてくれないそうです。
妻だけEDの原因とは
妻だけEDの原因は様々ありますが、代表的な4つの原因を紹介します。
- 原因①妻を女性として見られない
- 原因②妻とのセックスがマンネリ
- 原因③ 妻とのセックスが義務化している
- 原因④妻とのセックスにトラウマがある
一つ一つ詳しく見ていきましょう。
原因①妻を女性として見られない
まず一つ目の原因としては、妻を女性として見れなくなってしまっていることです。
子どもを出産してお母さんとして接することが多くなったり、妻が女性として老化して魅力を感じなくなってしまうと、男性は妻を女性として見れずに性的に反応しなくなってしまいます。
子育てに必死で女性として美しく着飾っている余裕が無かったり、そもそも旦那がEDである原因が自分にあると気付いていない場合があります。
原因③ 妻とのセックスが義務化している
三つ目の原因としては、妊活など子作りに向けて妻とのセックスが義務化していることです。
特定の日に必ず射精をしなければいけないとプレッシャーを感じ、セックスに対する喜びや興奮が薄れてしまっているパターンです。
原因④妻とのセックスにトラウマがある
四つ目の原因としては、妻とのセックスにトラウマがあることです。
過去の妻とのセックスの際に、「セックスが気持ち良くない」「あそこが小さい」など妻に男性の尊厳を傷つけられたり、過去に「妻のことを気持ち良くできなかった」など失敗してしまったと勝手に思い込んでいる場合に多い原因です。
EDの現状
妻だけEDと何かや原因を知ることが出来たところで、次はEDの現状を詳しく紹介していきます。
年代別EDの割合
浜松町第一クリニックの日本のED(勃起不全)有病者数調査によれば、持続頻度が「10回中6回以下」の中等度以上の深刻なEDに悩む割合は、全体で5人に1人いるとのこと。
20代で14.4人に1人、30代で10.3人に1人、40代で8.4人に1人、50代で5.6人に1人、60代で3.5人に1人、70代で2.1人に1人と年齢を重ねるにつれて、深刻なEDに悩む人が増えているのが現状です。
EDの重症度の人数
軽度EDは596万人、軽度~中等度EDは455万人、中等度EDは372万人、重度EDは251万人、完全EDは328万人、中等度以上の深刻なEDに悩む人の数は952万人であることがわかりました。
EDの重症度の定義は以下の通りです。
【軽度ED】たいていの場合、性交に十分な勃起を得ることができて維持することもできる(勃起維持頻度:10回中9回)
【軽度~中等度ED】しばしば、性交に十分な勃起を得ることができて維持することもできる(勃起維持頻度:10回中7~8回)
【中等度ED】時々、性交に十分な勃起を得ることができて維持することもできる(勃起維持頻度:10回中4~6回)
【重度ED】たまに性交に十分な勃起を得ることができて維持することもできる(勃起維持頻度:10回中1~3回)
【完全ED】毎回、性交に十分な勃起が得られない。また、維持もできない(勃起維持頻度:10回中0回)
浜松町第一クリニックの日本のED(勃起不全)有病者数調査
妻だけEDの克服法
妻だけEDの男性側の原因を知ることが出来たところで、次は妻だけEDの克服法を紹介していきます。
❶まずは二人の問題として捉えることが大事
妻だけEDが原因で、セックスで気まずい雰囲気となったり、自分が原因で旦那が勃たないと知って妻がショックを受けてしまうこと、妻とセックスが上手くいかない事での気まずさによって、関係性まで崩れてしまうことがあります。
妻だけEDを決して男性側の問題だけとしてとらえるのではなく女性側も一緒に考えていくことが大事です。
男性は孤独な思いをしなくて済みますし、一緒に改善していこうと妻から言われると、妻だけEDの原因となっている事象や心理を解決していこうと前向きな気持ちになります。
パートナーの辛い気持ちをやさしく受け止めること。そして相手がEDであることを否定するのではなく、問題解決に向けて一緒にできる対策に協力して取り組むことが大切です。
❷マンネリ打破
そもそもマンネリによってなぜ性欲は薄れてしまうのか、そしてマンネリ打破の重要性を理解することから始めましょう。
人間には生き物として持つ生殖本能があり、子供を作るために複数のパートナーと子供を作る行為を行うのが本能ですが、人間は理性的な部分でそれを制限しています。同一の環境で同一の相手だと「飽き」が来てしまうのは動物の性とも言えます。この「飽き」に打ち勝つために、二人で様々に工夫することが大切なのです。
そのために、大人のおもちゃを使ってみる、場所を変えてみる、新しい体位を試してみるなど、嗜好を変えてみてください。
❸日常を飛び出す
妻だけEDが原因で離婚する前に試すべき治療法としては、「パートナーと二人で日常を飛び出してみること」です。気晴らしにホテルに泊まってみたり、温泉に行くなど夫婦で過ごす回数と時間を増やしてみましょう。そうすることで、EDの原因となるストレスを緩和できます。
日常を忘れるということがポイントです。穏やかに時間を過ごすことでストレスを減らし、EDを克服していきましょう。
❹自分の発言を振り返り気を付けよう
ふとした拍子に妻側は悪気はなくても夫を傷つける発言をしてしまっているケースがあります。「なんで硬くならないの?」「私のこと嫌いになったの?」「前の彼女ともそうだったの?」などなど。妻だけEDを克服したいのであれば、夫を傷つけることは絶対にしてはいけません。
「緊張させてストレスをかけない」「勃起しなくても怒らない罵らない」こと。これはすべての女性に伝えたいことです。
❺リラックスできる環境づくり
妻がストレスを溜めたり、イライラしていると緊張感が伝わり、夫は感じ取るものです。さらに「妻だけED」で引け目を感じている夫は萎縮してしまいがち。そんな夫に対して、「スキンシップできたことが嬉しい」「イチャイチャしているのが楽しい」など、挿入せずとも二人で過ごす今この瞬間が楽しいことを伝えてみてください。そうすることで、緊張や萎縮からくる心因性EDを克服して、妻だけEDを解消しやすくなります。
❻バイアグラなどの治療薬に頼る
バイアグラなどの治療薬を利用した対処法もあります。
ED治療で代表的な治療薬は、バイアグラ・レピトラ・シアリスです。バイアグラは世界で一番最初に開発されたED治療薬で世界的に最も有名な薬です。一方、レビトラは水に溶けやすいため最も薬の効きが早く、吸収が早い人は15分ほどで効きます。硬さが出やすいことも特徴です。シアリスはED治療薬シェア世界一の治療薬でバイアグラやレビトラと比べてマイルドで自然に効いてくれます。ほてり等の血管拡張作用に伴う副作用が軽いのも特徴です。
男性の中には、こういった薬を飲んでいることがパートナーに知られるのは恥ずかしく後ろめたく感じてしまう方がいます。なので、薬を服用することについて「自分は何とも思わないよ」「むしろ試してみたらいいんじゃない」とそっと背中を押してあげましょう。
❼医療機関で診察を受ける
医療機関では、医師が直接、EDの進行具合を問診で把握し、ED治療薬を使用しても問題ないかの確認やED治療薬の服用方法の説明をしてくれます。治療薬の服用や勃起を促す専用の道具や専用の注射などの治療を受けることができます。
しかし男性のプライドに関わる問題でもあるので、診療をすすめる際、また医療機関でEDの診断を受けて帰ってきた際には、「二人で一緒に乗り越えよう」と夫が前向きになれるようなコミュニケーションを心がけてください。
最後に
夫が妻だけEDかもと気づいても、夫本人に話していいのかわからない、周囲には相談しづらいなど一人で悩んでしまうことがあります。
トキメキ保健室では、周囲には話しづらいお悩み、特に性に関するお悩みを受け付けております。
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