結婚生活で「産後」は最もセックスレスになりやすいタイミングと言われています。
なぜ産後におけるセックスレスのリスクが高いのかについて解説していきます。

みんなは産後いつ再開している?
ベビガムのアンケート調査によれば、産後にセックスを再開していない夫婦が約3割いることが分かりました。
一方、産後再開した人のうち、最も多かったのは「出産後2~3か月後から」でした。女性の出産後の体調が安定する時期でもあり、また少し慣れた時期だからということもあるでしょう。
なぜ約3割の人が産後にセックスを開始していないのか、その理由について解説していきます。
Q. 出産後、いつからセックスを再開しましたか?
【引用】産後のセックス、いつ頃再開した?妊娠前と変わったのはどんなところ?|ベビカムリサーチ |妊娠・出産・育児に関する総合情報サイト【ベビカム】
産後セックスレスはなぜなる?3つの理由
ホルモンバランスの変化による性欲減退
ベビガムのアンケート調査によれば、約半数の人たちが、産後に性への関心がなくなったと回答しています。
産後の性欲減退の1つの理由としてホルモンバランスの変化が挙げられます。
Q. 「ご自身の産後の性欲に変化はありますか?」(回答数:270)
産後のセックスレス、セックス観の変化など、282人の男女に性生活についてのアンケートを実施。7月6,7日には「産後セックスレスを考える!」特集をオンラインで開催!パパママのお悩み解決のヒントがあるかも|ベビカム株式会社 のプレスリリース 50.4%の人があると回答。
変化の内容は、ほぼ全員が「関心がなくなった」と答えています
女性の身体は出産後ホルモンバランスが大きく変わり、子育てモードに入ります。
出産後は、「プロラクチン」(別名「授乳ホルモン」)が多く分泌され、卵巣機能を抑制します。そのため、母乳をあげている間は生理になりにくいとも言われています。いわゆる母性ホルモンが全開となり子育てモードに入っている状態なのです。
子育てによる肉体的疲労や睡眠不足
赤ちゃんのお世話は24時間途切れることがありません。特に新生児の場合は、夜な夜な起きて夜泣きに対応したり授乳やおむつ替えをしたりと、産後は多くの女性が睡眠不足に陥ります。
慣れない育児に疲れ果てて、「セックスするよりもとにかく寝たい」など、少しでも時間があれば休息や睡眠にあてたいと思うのが本音でしょう。
身体の変化
産後は、挿入時に膣の違和感を感じたり、分娩方法によっては切開した後の傷口が治癒していたとしても「また開くのでは」と恐怖感を覚えたり、また乳首の刺激により母乳が出たりと、さまざまな身体の変化があります。
また前述のホルモンバランスの変化により膣が濡れづらいため、無理にセックスをすると性交痛が出てしまいます。
産後セックスレスは、心理面、肉体面、生活環境面に要因があることを解説してきました。
産前からさまざまな変化が起きていることを「あたりまえ」と考え直し割り切ることも大事です。
その上で、お互いの気持ちや身体を「知っているつもり」になるのではなく、相手の気持ちを確認し、意思疎通を図ることが重要です。

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