【ご相談事例】夫の浮気を許して1年。 許したはずなのにザワツク気持ち

専門家が皆さまの性・心と体・パートナーシップに関するお悩みにお答えします

近しい悩みを持つ皆さまの一助になるよう過去に寄せられたお悩みをご紹介します。

※あらかじめご了承をいただき回答を掲載しております。また個人の特定を避けるために匿名性を保ち、内容を一部変更してご紹介しています。


お悩み相談

夫の浮気を許して1年、心がざわつきます

夫の裏切りから1年、彼は嘘のようにお金を隠すことも、他の女や浮気相手の女とも連絡をとることもなくなりました。

でもわたしは 前の職場の浮気相手の女のことがいつまでも許せず、

友達の協力を得て浮気相手の彼女にその職場をやめてもらうよう誓約書を書いてもらおうと計画を立てました。(まだ実行はしてません)

夫がその職場にいかなくてはならない時は頭の中が混乱し、過度の不安で過呼吸になります。食欲もありません。

1日なにもできない状態になんです。彼のことを信じるしかないことわかってはいますが、今までのことから全てを疑ってしまうようになっています。

彼女に夫と同じ職場をやめてもらうことで私の不安はなくなるはずと思い、実行しようとしています。

その行動が夫に知られれば彼の怒りは爆発するのもわかっています。おこりっぽい性格ですから。

また、それがきっかけで二人の間によりが戻り、繋がりができてしまうのでは、という不安もあります。

彼女に「会社を変わってくれ」と伝えに行くかどうか迷っています。

私はどうすればいいのでしょうか。助けてください。苦しいです。


ご相談への回答

まず、旦那さんの浮気癖も改善がみられてきたようで、よかったですね。

きっと、ご相談者さまが、居心地の良い家庭を作ろうと、色々と努力をされてきた結果が良い形ででてきたのではないかと思います。 

本当に状況が良い方向に変えるのか考えてみて

職場の元浮気相手の件ですが、彼女を辞めさせるような行為は、状況を悪い方向に変えるのでは、と危惧しています。

“彼女の人生”を、他者であるご相談者さまが阻害することになります。

(もちろん、1年前に浮気で夫婦生活を阻害されたのは、ご相談者さまですが、復讐意志を優先させてはいけません。同じ穴のムジナという言葉を思い出して!)

同じ穴のムジナにならないよう!

会社を辞めさせられれば、その女性は、旦那さんに自分がどんな仕打ちを受けたかをお話しするのは目に見えています。

当然旦那さんは彼女に同情し、そのような行為を画策したご相談者さまに対して、怒りや失望を感じるでしょう。

「自分のことを愛しているからやった行為だ」とは思わず、

「自分を信頼していないから、そのようなことをするのだ」と、ご自身も疑われ、傷つけられたと感じるかもしれません。 

彼女が会社を去ることが、本当にご相談者さまの不安の解消になるでしょうか?

旦那さんの24時間を監視するわけにはいかないですから、職場以外でも、その気になれば旦那さまとその女性が会うことはできます。

いえ、彼女とは限りません。

“けじめがついていない心配事”というのは膨らむもので、彼女以外の女性と夫が合ってるのではないかと、いちいち気になるようになってゆきます。

大事なことは彼女を遠ざけることではなく、彼女が身近に居ても関心を持たないように、旦那さんの目をご相談者さまにしっかり向けさせることです。 

そのためには、旦那さんを信頼している、感謝しているという気持ちをしっかりと伝えて、二人の心のつながりを強くできるかかわりかたを心がけることが大切ではないでしょうか。

気持ちは言葉と態度で伝えること

「言わなくてもわかってるでしょ」はナイ。

言わなければわからないし、やさしい態度を示さなければわからない。

熟達夫婦であれば、阿吽の呼吸というのができてきますが、

超能力でもないかぎり・・・・言わなければわからん!!!

自信を身につけること

お二人が積み上げてきた信頼関係を信じて、ご相談者さま自身がご自分に自信を持つことも必要でしょう。

自信がないと、「いつかまた寝盗られる」思考が払拭できません。

そのために自信を持てる何かを見つけなければ。

不安な時は深呼吸をしたり、好きな音楽を聴いたり、心がやすらぐことを意識してみてください。 

キリキリ、ギスギス、オドオド。この3つの擬態語があてはまらぬよう日々を生きてみて。

元浮気相手への憎しみの気持ち、恨む気持ち、恐れの気持ちにとらわれたままでは、距離的に彼女を旦那さんから遠ざけても、ご相談者さまの心に平安は訪れません。

「いろいろあったけど、結局は私と夫の結びつきが強くなってよかった」

この思考ができるようになるのが花丸です。

過去にけじめをつけ、ぜひ前向きな姿勢で日々を過ごしてくださいね。それが、ご相談者さまご自身をもっと魅力的にすることにもなります。

心をとらわれるな

一番伝えたいことは「とらわれるな!!!」です。

新型コロナの後遺症について連日、ニュースで報道されています。パートナーの不倫が発覚して、別居・離婚する夫婦と、やり直そうと許す夫婦。そのどちらにも後遺症が残る場合があります。とくに後者は、毎日顔を合わせるのですから、夫の(妻の)顔を見るたびに忌まわしい記憶が蘇るという方々は大変たくさんいます。「振り切ろう」「忘れよう」と気持ちを奮い立たせても、ちょっとしたことで忌まわしい記憶が浮かび上がる。

けじめの付け方がうまいひとは、乗り越えることができます。

蘇ってきたら、歌を歌って思考遮断するとか。外に出て空気を吸い込むとか。好きなお笑い動画を観るとか。

なにか遮断するフックを決めるといいですね。

決して「復讐してやる」「私も不倫してやる」など暗い方向に引きずられぬよう。恋愛の神様はお空から見ている!

悪いことしたらバチがあたるんだ。

恋愛の神様はお空から見ている!

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どうぞ一人で抱え込まずに、私たちに頼ってくださいね。

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この記事を書いた人

恋人夫婦仲所長。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察。恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。著作、講演、メディア取材多数。NHK離婚特集番組、セックスレス問題を考える番組等に出演。