世の中には「性的不調和」が理由で離婚している夫婦もいます。セックスレスで離婚できるのか?セックスレスで離婚して後悔しないか?について解説していきます。
セックスレスで離婚する夫婦はいる?
「性的不調和」が理由の離婚
厚生労働省の発表によれば令和2年(2020)の離婚件数は、約19万3千組と推計されており、今や婚姻した夫婦のおおよそ「3分の1」が離婚していると言われています。
この約19万3千組における離婚理由についての情報はないもの、裁判所が公表する申立ての動機を見ると、家庭裁判所に持ち込まれた離婚理由について知ることができます。
その中には、「性的不調和」が原因で離婚している夫婦もいるのです。
<家庭裁判所による離婚原因ランキングTOP10>
令和2年(2020)婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別 全家庭裁判所
・性格が合わない
・精神的に虐待する
・生活費を渡さない
・暴力を振るう
・異性関係
・浪費する
・家族親族と折り合いが悪い
・性的不調和
・家庭を捨てて省みない
・酒を飲み過ぎる
セックスレスは離婚原因として認められるの?

セックスレスによる離婚が認められるかはケースバイケース
夫婦間で双方が合意すればセックスレスを理由に離婚することは可能です。
しかし合意がない場合に、民法第770条に定められる「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。」に該当するかどうかが判断材料となります。セックスレス自体の証明が難しい事や「重大な事由」か否かは判断が分かれることもあるので、もし固く離婚を決意している場合には、裁判を有利に進めるためにもまずは弁護士へ相談することをお勧めします。
第770条
夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
・配偶者に不貞な行為があったとき。
・配偶者から悪意で遺棄されたとき。
・配偶者の生死が3年以上明らかでないとき。
・配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
・その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
セックスレスだと離婚しやすくなる?

そして気になるのは「世の中のセックスレス夫婦は離婚しやすいか?」ということ。その可能性について考えてみました。
理由その①浮気しやすくなる
一概に語る事はまったくできませんが、長らくセックスレス状態が続いたり、パートナーにセックスを拒まれて傷ついた時に、性欲の行き先がなくなり、パートナー以外に求めてしまう可能性は十分に考えられます。
理由その②女性・男性としてのプライドを傷つけてしまう
セックスに誘ったのに断られてしまったり、一向に誘ってもらえなかったりすると、異性として魅力を感じてもらえていないと感じる方も少なくないでしょう。相手に拒まれているという思い込みがきっかけで、徐々に気持ちが離れてしまうこともあるでしょう。
理由その③相手に対する不信感が募る
「もう昔のように自分のことを好きではなくなったのかも」「外で浮気をしているのではないか」「こんなに自分のことを悲しくて寂しい気持ちにさせるなんて酷い」などのように、セックスレスであることが理由で相手への不信感を募らせてしまうことがあります。
理由その④ 本音のコミュニケーションができていない
セックスレスになる夫婦の中には、お互いのセックスに対する気持ちや本音をコミュニケーションをしきれていないことがあります。
もしかしたら、セックス以外の部分でも、本音を隠してしまう傾向があるかもしれません。その場合には、セックスレス以外の問題に発展する可能性もあるでしょうか。
理由その⑤ 気遣い不足かも
セックスレスになる原因は様々ですが、要因の一例として相手の見た目の変化、男性/女性らしさを感じられなくなるケースなどがあります。
付き合った頃から大幅に体重が増えていたり、平気でオナラをしていたり、トイレを開けっぱなしでしていたり。せわしない日々に追われて、付き合いたての頃のような相手をときめかすための努力を怠っているのかもしれません。

このように、セックスレスという状況が更なるすれ違いやトラブルを生むこともあれば、日常の問題がセックスレスという形で現れており、それ以外にも2人の関係に亀裂を生むリスクを持っていることもあります。
セックスレスで不満を抱えている状態ということは、夫婦関係に黄色信号が出ているのだと考えて、パートナーとのこれまでの関係・日常生活での向き合い方について振り返ってみてください。
セックスレスで辛く落ち込んだ時には、頭の片隅に「離婚」という文字がチラついてしまうかもしれません。
もしそんな時は、ぜひ一度これからお伝えすることをよくよく考えてみてください。

離婚を決断する前に考えてほしい3つのコト
1. 再婚してもセックスレスに陥る可能性あり
世の中の5割の夫婦はセックスレスであると言われる程、どこの家庭でも起きていることです。
セックスレスになった原因をそもそもを解消しない限りは、再婚してもまたセックスレスになる可能性があります。
夫婦間の問題は必ずどちらにも要因があるものです。明日から変えてみることがないかをぜひ次の項目を見ながら振り返ってみてください。
2. 日々の習慣についてのチェックリスト
✅ セックスの本音を話せている?
性に関する話題を避けずに、自分の本音を伝えられていますか?(例:自分の触ってほしい所を伝えられているか?・セックスを自分から誘えているか?など)
✅女性/男性として気を遣えている?
付き合った頃には躊躇していたような事を平気でしていませんか?(例:目の前でおならをする・トイレ開けっぱなし・お風呂後に裸で出てくるなど)
また身だしなみや外見にも気を遣っていますか?(例:ゆるゆるの下着を着続けている、体型が太って大きく変わったなど)
✅ 相手の性の嗜好をどこまで把握している?
相手がどんなシチュエーション・どんな体位に・どこを触られると興奮するか知っていますか?
✅ 「男性/女性が○○して当然」という思い込みはない?
「セックスは男性がリードして当然」、「女性は行為中は声を出すのが当然」、「セックスは男性が誘って当然」のような思い込みはありませんか?
※もし自分が同じ事を求められたらどうか(どれだけ大変か)を想像しながら、相手が頑張ってくれたことに「ありがとう」の気持ちを持ちましょう)
3. もしこのチェックリスト気づきがあれば、日々の習慣を変えてみること
自分の変化に気づき、パートナーも変わっていく過程を楽しむこと
セックスレスには千差万別の理由があります。
ちょっとしたきっかけですぐにセックスフルになるケースもあれば、ゆっくり時間をかけながら変わって行くケースもあります。
ゴールを「セックスすること・挿入すること」にしてしまうと、結果が出ない事に焦ってしまったり、寧ろ相手へプレッシャーを与えることになり逆効果にもなりえます。
セックス以外の日常の中にパートナーの愛情を感じる瞬間を増やしてみてください。
そして自分が日々の習慣で意識して変えてみたことで、パートナーにも変化が生まれて行く過程も観察しながら楽しんでみてください。
・自分がいつもと違う下着をつけていたら、「可愛いね」と言ってくれた
・パジャマを変えたら、ぎゅっと抱きしめてくれた
そんな少しの変化を楽しんでみてください。
相手に頼らなくても自分で性的な満足感を味わえることに自信を持つこと
自分自身でオナニーやマスタベーションをすることは決して恥ずかしい事でも寂しい事でもありません。
パートナーが応じてくれない時に、自分ひとりでも性的に満足できる事に自信を持ってください。
ひとりでしながら、もっと感じやすい官能的な体を目指してみてください。
最後に
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