セックスや薄毛のお悩みを解消する方法を鍼灸師として東洋医学の視点から発信している鍼灸師えみすけさん。
トキメキでは女性性を諦めず、自立し自律した日々を送るヒントを紹介していただきます。第一回は東洋医学的視点とはいったいどういうことなのか教えていただきました。
鍼灸院に通う人のイメージとは?
鍼灸院に通っている人”というのはどういったイメージがあるでしょうか。
- 「肩こりや腰痛がある人」
- 「おじいちゃん、おばあちゃん」
- 「病院(西洋医学)で症状が治らなかった人」
どれも間違いではありません。
鍼灸院に通う人は、だいたいどこの治療院でも男性よりも女性が多いようです。
その理由として、以下のようなことが考えられます。
①女性は、そもそも心身の不調が生じやすい
生理痛、生理不順、不妊治療、妊娠、出産、更年期障害。これらのライフイベントが女性の心身に与える影響はとても大きいです。
自分の体が否応なしにどんどん変化してしまう、という現象にともない、メンタルも乱れがちになります。女性は揺れ動きやすい性だからこそ、自分の状態をなるべく正しく把握して今の状態に応じた適切なケアをすることが求められます。
②女性は「予防」が上手い
不調が多いからということもあるかもしれませんが、女性は「どうすれば自分が快適に過ごせるか」を考えるのがとても上手です。問題が起こってから対処するのではなく、なるべく問題が起こらないように生きる。言うなれば「養生」の概念を持ちやすいのです。鍼灸を含む東洋医学は、この「養生」がとても得意なので女性が自身のケアとして鍼灸院を利用するのは、とても理にかなっています。
③女性は健康と美容がつながっていることを自覚している
女性は、自分がかわいくなると嬉しくなります。そして、その「かわいさ」は、自分が健康で満たされている時に、さらに増幅されるものです。忙しくて、いつもイライラしていて食べるものも適当に買ったコンビニ飯で夜中までずっと仕事をしていて、運動不足…そんな状態では、自分に対してなかなか「今の自分最高!」とは思い難いと思います。身体や心が健やかであると、本来の自分の魅力が自然と引き出されます。いつも自分がごきげんでいるために、自分のメンテナンスをしておくことは、とても良いことなのです。
身体だけを見るのではなく、その人の環境も把握して施術する

私は鍼灸師として、女性が(男性もですが…)鍼灸院に通うのはとてもおすすめだと思っています。
それは東洋医学に触れることで、その後の人生が生きやすくなった、という人をたくさん見てきたからです。
東洋医学では、病院のように専門科目を細かく分けていません。人の身体を全体で繋げて考えます。そして、身体の中と外も繋げて、ものすごく広い視点から不調の原因をさぐります。
東洋医学には「陰陽(いんよう)」や「五行(ごぎょう)」という考えがあるのですがその概念はすべて相対的で、「絶対にこう!」というものはありません。東洋思想は、私たち人間を【自然の一部】と考え、あらゆるものとのバランスをみるものです。なので、同じ肩こりでも人によって治療法は異なりますし、同じツボを使わないこともあります。
- 「自分って、どんな人間なんだろう?」
- 「自分はどういうところが得意で、どういうところが苦手なんだろう?」
ということを、鍼灸師は身体から読み取ります。
そのうえで、どうすれば元気に過ごせるか?ということをいっしょに考えます。個々に寄り添ったオンリーワンの施術を行うのです。
鍼灸を使って良好な人間関係を築く

生きていると、いろんなことが変わっていきます。それは避けられません。
“安定していたい”と思っても、その安定は細かく見れば実は小さな不安定の連続で構成されていたりします。
だからこそ変化を恐れるのではなく、その変化に柔軟に対応できる、しなやかな心と身体を身につけておきたいですよね。東洋医学の視点というのは、まさに“来るべきトラブルや困りごとに備える力を養い自分の対応力を上げる”というものなのです。自分自身の理解や解像度をあげておくと、健康面だけではなく人間関係においても役に立ちます。
私は、治療院のコンセプトとして「鍼灸を使って良好な人間関係を築こう」という理念を掲げています。
例えば毎日毎日ひどい頭痛があるとして、そんな時に人に優しくできますか?(できるよ、というあなたはかっこいいです…私にはとても無理です。)
更年期がまさにそうですが、イライラしやすいとか、落ち込みやすいコンディションの時というのは人間関係にも悪影響がでやすいのです。実際に「生理前に彼氏とモメてしまうのが悩み」という女性もいらっしゃいます。

鍼灸施術を受けると、その後はものすごくリラックスできるので、とても穏やかに過ごせることに気づかれると思います。身体は動きやすいし、気持ちも軽やか。「あれやってみようかな」「これ食べたいな」「お花がきれいだな」「お水がおいしいな」「うんちがめっちゃ出て気持ちがいいな!」「ぐっすり眠れた〜」など、あらゆる「快」が増えます!
そうすると自然と周りの人に優しくなれる。
鍼灸を受けると夫から「かわいくなったね」と褒められたとか、子どもに怒らずに笑顔で過ごせたとか、そういったお声もたくさんいただきます。こういった日々の良好な人間関係においても立派に「養生」の役割を果たしているのです。
自分を健やかに保つために、そして周りの人間関係を円滑にしておくために、ぜひ鍼灸院で東洋医学に触れてみていただきたいと思います。この連載では女性が女性性を諦めず、ときめく日々を送るヒントを東洋医学の視点からお伝えしていきたいと思っています。第二回では東洋医学の視点から見る女性の心の不調のケア方法をご紹介します。

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