中折れは女性のせいではありません【男性を知りすれ違いを防ごう】

中折れはなぜ起きる！？その理由と対処方法とは？中折れした男性の気持ちはいったいどういうものなのか。中折れした男性に女性はどんな態度と声掛けをしたらいいかなど教えていただきました。

中折れの恐怖と闘いながら男は大人の階段を上る

男性にとって「中折れ」は永遠のテーマです。

特に初めてのセックスで中折れした場合は精神的に苦痛を抱えた状態が続いてしまいセックスがトラウマ化してしまう男性も少なくありません。もちろん、そこから挽回しようと何度も努力を重ねますが、なかなかうまくいかずにお別れするケースも実際にあります。

男性は中折れの恐怖心と戦い、翻弄されながら大人の階段を一歩ずつ上っていくのですが、その恐怖心を克服して射精に至った時の幸福感は計り知れないものです。

私は普段、中折れとは無縁の生活をしていますが、以前に長時間セックスをした際、疲労の蓄積と皮膚の出血により途中で血液調整ができなくなり萎えてしまったことがあります。非常に悔しい経験をしたその日の夜、ハンカチ片手にツィゴイネルワイゼンを聴いた記憶があります(笑)。

中折れする原因は大きく分けて３つ

そもそも「中折れ」とは、どういった意味なのか経験したことのない方へ向けてご説明すると、中折れとはセックスの途中で勃起が弱くなってしまう現象のことです。

多くのカップルや夫婦が直面する可能性のあるデリケートな問題です。中折れする原因として３つのことが考えられます。

中折れの理由① 心理的要因

「女性に気持ちよくなってもらおう！」「満足してもらうまで長時間しよう！」というプレッシャーが勃起を維持する妨げになることがあります。

うまくいかなかったらどうしようという失敗への恐れや、女性を満足させたいという強い願望が、逆に緊張や不安を引き起こすことに繋がります。

また、仕事や生活におけるストレスも影響を与えることがあります。過去に中折れを経験したことがあると、その記憶が次回以降の性行為に対する不安を増大させて再発することがあります。

中折れの理由② 身体的要因

過度の疲労は、肉体が正常に反応しない原因となります。特に風邪をひいていたり体力が低下したりしている時にはパフォーマンスも低下しがちです。またアルコールを摂取することで勃起を維持する能力に悪い影響を与えることがあります。

中折れの理由③ 関係性の問題

パートナーとのコミュニケーションが不足している場合、セックス中にお互いの期待やニーズが十分に伝わらないことがあります。このような場合に男性がプレッシャーを感じて中折れが起こることがあります。感情的な疎遠さや関係の問題も中折れの要因になるのです。そしてセックスが義務感から行われている場合や、感情的な繋がりが薄れている場合、男性は勃起を維持しにくくなることがあります。

中折れの原因は男性にあります！女性のせいではありません

男性が中折れすると「自分のせいだ」と感じる方は本当に多いようですが、結論を先にお伝えすると、そんなことは全くありません！

中には「マスターベーションでは中折れはしないのに！」などと言う男性もいるようですが、全く関係ありません。

女性の皆さんは自分を責めないでください！そのために知っていただきたいことが４つあります。頭の中にしっかり刻み込んでください。

① 中折れは男性側の問題

中折れは多くの場合、男性の心理的・身体的要因によって引き起こされます。女性には問題がないにもかかわらず、中折れに直面すると膣の緩さやテクニックのなさに原因があると考える女性や男性がいますが、これは誤解です。女性器の状態や行動にはまったく関係ありません。

② 射精が全てではない

セックスにおける満足感は、射精や勃起だけに限定されるものではありません。肌と肌を重ねること、この触れ合いこそが二人の絆を強める重要な要素です。たとえ中折れしたとしても、それが親密さや愛情を損なうものではないことを理解することが大切です。

③ 共感と理解が大切

女性にお願いしたいのは、中折れが起きた時に男性に対して理解を示してあげて欲しいということです。責めたり動揺したりするのではなく、少し休憩をはさみながらリラックスした雰囲気を保つように心がけていただければと思います。

④ 重要なのは会話

中折れについてオープンに話し合うことで、お互いの気持ちを理解し誤解やプレッシャーを軽減できます。男性が中折れを経験する理由や感じているプレッシャーについて二人で話し合うことで解決策が見つかると思います。

中折れした時の男性の心情

中折れを経験した男性に話を聞くと、ネガティブな感情といいますか、非常にセンシティブで複雑な感情を引き起こすことが多いように見受けられます。

例えば、自己評価が低下したり、不安な気持ちから孤立感や恥ずかしさを感じたり、相手との関係に悪影響が出ることを心配したりと、さまざまな感情が絡み合う状態になってしまうのです。中折れを経験した男性は以下のような症状が出がちです。

① 自己評価の低下

セックスで勃起を維持できないことは自己評価の低下に繋がることが多く、自分が無力であると感じ、女性を満足させられないという強い罪悪感を抱くことがあります。

② 不安とプレッシャー

中折れを一度経験すると、次回のセックスの際に再び同じことが起こるのではないかという不安が生じます。この不安がさらにプレッシャーを生み、悪循環を引き起こすことがあります。

③ 相手との関係への影響

セックスが二人の関係において重要な部分を占めていると感じている男性は、中折れが原因で二人の絆が弱まるのではないかという恐れを抱くことがあります。

④孤立感や恥ずかしさ

オープンに話し合うことが難しいと感じる男性は、孤立感を抱き、中折れに対する恥ずかしさから、余計に心を開けなくなることがあります。

女性からの言葉で男性の気持ちは大きく変わる

このように女性が想像する以上に男性は中折れに関してセンシティブです。

女性はご自身を責めないでいただきたいですが、同時にバッドエンドを迎えないためにも男性を非難するようなことは避けて下さい。

中折れした男性に対しては、そっとしておく…というのが最良ではあるのですが、心配になってしまいますよね。何か声をかけたいけど、何と言ってよいかわからない…そんな時はこんな感じでお声がけしてみていただければと思います。あくまでも一例として挙げさせていただきます。

① 安心感を与える声掛け

「大丈夫だよ、気にしないで」 「私たちの時間を楽しみたいだけだから、無理しなくていいよ」 「一緒にいられるだけで嬉しいよ」こういった言葉は、男性に対して安心感を与え、状況を深刻に捉えすぎないようにすることができます。特に「気にしないで」というワードは、プレッシャーを感じている男性にとって安心感に繋がります。

② ポジティブな気持ちになれる声掛け

「あなたがここにいるだけで十分幸せ」「私たちの間に何があっても私の気持ちは変わらないよ」「私はあなたとの時間が好きだから、他のことは気にしないで」これらの言葉は二人の関係や親密さを重視していることを示しているため男性がプレッシャーから解放される要因になります。

③ 提案を含む声掛け

「今日は別の方法で楽しもうか？」「ゆっくりお互いをマッサージし合うのはどう？」 「今日は何も考えずに、ただリラックスしようよ！」中折れが起こった時に性行為に固執せず他の形で二人の親密な時間を楽しむ提案をすることで、状況をポジティブに切り替えることができます。

④ 共感を示す声掛け

「こんなこと、誰にでもあることだから気にしないで」「今は少しリラックスした方がいいかもね。ゆっくりしてね」などと共感を示すことで、男性は感情を理解してくれているのだなと感じることができます。

⑤ 後で話し合う準備をする声掛け

「何か気になることがあれば、いつでも教えてね」「もし話したいなら、いつでも聞くよ」「今日はゆっくり過ごして、明日また考えようか」など、今すぐに話し合う必要がないことを伝えつつ、後で冷静に話し合う準備があることを示すことで、男性に対してプレッシャーを与えずに状況を改善するためのオープンなコミュニケーションを維持できます。

中折れ対策3つの方法

セックスは男性が勃起したり射精したりすることが全てではありません。

セックス自体を広義で捉えて前戯や後戯を含めた触れ合いが、二人の絆を強める重要な要素なのです。

たとえ中折れがあったとしても、それが二人の愛情や親密さを損なうものではないことを理解していただければと思います。これをふまえたうえで、中折れ対策として、以下３つを挙げさせていただきます。少しでもお役に立つことができたら幸いです。

① シチュエーションの変化

環境を変えるだけで中折れに悩んでいたご夫婦のセックスが改善されたという話はよく耳にします。

新しい環境でのセックスは新鮮な気持ちで臨むことができます。普段、使っているベッドではなく、ソファやキッチン、お風呂場などに変えてみたり、自宅ではなく息抜きや気分転換にホテルを利用したりするのもいいでしょう。お子様が小さい場合は預けるところを探していただいたうえで、二人きりで満足できる時間を過ごしてください。

② ツボ・マッサージ

中折れに有効なツボとして、三陰交（さんいんこう）・大赫（だいかく）・中極（ちゅうきょく）・気海（きかい）・関元（かんげん）・曲骨（きょっこつ）・腎兪（じんゆ）・八髎穴（はちりょうけつ）などがあります。

初めて知るツボがあると思いますので検索して場所を確認してください。今はYouTubeなどでツボ押し動画が公開されています。二人で行えば親密度も高まりますので一石二鳥です。

さらにマッサージには、トキメキでも連載している“睾丸マッサージ”をおススメします。

最初はお互い恥ずかしいと思うかもしれませんが、ぜひ皆さんにトライしていただきたいと思います。マッサージ中に勃起してその流れでセックスに繋がることもあるはずですし、女性がスキルアップすることでより喜んでもらえること間違いなしです。

③ お薬

ペニスへの血流を促す医薬品や男性ホルモン剤等も効果があると考えられています。これは二人で行うことではありませんが、中折れ対策の一つのヒントとして考えていただければと思います。①②を併用するのも良いと思います。

お互いを思いやっている二人なら中折れがあったとしても必ず乗り越えられるはずです。ぜひこの記事を参考にセックスライフを楽しんでください。