第三回はいよいよ実践編です。ここでお伝えしたいのは、「睾丸マッサージ」といっても、睾丸だけをマッサージするわけではない、ということです。パートナーの体と心を解きほぐした最後に、睾丸へのマッサージを行います。まずは、うつ伏せになってもらい、マッサージを行います。
この記事を書いた人:
睾丸マッサージのはじめの一歩は笑顔の挨拶
第二回でお伝えしたように、人間は「姿勢」と「体温」を整えると、身体の状態がよくなります。つまり、全身を整体とリンパマッサージによって整えることで、睾丸の具合もよくなるのです。
そのためのマッサージ方法をお伝えしたいと思います。
もちろん、整体やマッサージの知識や技術がなくても大丈夫です。大切なのは「コミュニケーション」です。
「おはよう」「いってらっしゃい」「おつかれさま」「おかえりなさい」「おやすみなさい」――こんな当たり前の会話を、どれだけ相手を思って笑顔で伝えられるかが大切な要素になってきます。 この日常のコミュニケーションが、睾丸マッサージのはじめの一歩だと思っていただければと思います。
勃起は副交感神経が優位な時に起こる
パートナーに「マッサージしてもいい?」と聞いてOKをもらえたら、マッサージをする前に、怪我をしているところがないか、触ってほしくないところがないかを確認します。
睾丸を直接マッサージする前に、まずはうつ伏せでのマッサージからスタートします。
背中全体のコリをほぐしていくことで、リラックスできます。撫でる、揺するだけでも身体は緩んでいきますし、自律神経が整います。血流が促進されて自律神経が整うと、臓器に血液が巡り、機能が発揮されやすくなります。
睾丸も、血液が巡ることで精子の生成が促されます。そして、自律神経が整うと勃起力、射精力に繋がります。
豆知識として、男性は副交感神経が優位なリラックス状態で勃起し、交感神経が優位な戦闘状態で射精します。つまり、興奮した戦闘状態で勃起しているわけではありません。緊張すると勃起しない、という背景にはこういった理由があります。
それでは、具体的なマッサージ方法についてご紹介します。
STEP1:背中を優しくなでる
矢印に沿って、上から下に3回ほどやさしくなでます。次に、少し体重を手にのせて矢印の上を押していきます。
STEP2:肩甲骨と腰部分を対極線で引っ張る
肩甲骨と腰の部分に、写真のように手を置き、左右の手で対角線状に3回ほど引っ張ります。
STEP3:背骨の横の筋肉をほぐす
次に、背骨の横の筋肉をほぐしていきます。最初は、背骨を中心に両手でハート❤︎を描くように、3回ほどなでます。次に、背骨の横にある筋肉を、肘を曲げずに腕をまっすぐに伸ばし、体重をのせて押していきます。
STEP4:足をマッサージする
写真のように、まずは左足に両手を置き、矢印の方向に腕を真っ直ぐにして体重をのせて下に押していきます。その後、右足も同様に行います。下半身の血流を鼠径部に流したいので、ここはしっかりとマッサージしていきましょう。目安は3セット程度ですが、パートナーと会話しながら進めていきましょう。スキンシップと会話によるコミュニケーションの両方を行うことで、関係性がより親密に深くなると思います。
次回は、パートナーに仰向けになってもらって行うマッサージです。睾丸へは最後まで触れることはありませんが、ここまでのマッサージでもパートナーシップを深めるコミュニケーションに繋がりますので、ぜひやってみていただければと思います。