大後悔していることがあります。
ツイッターです。
ミニブログとか言われ、てっきり「1行で書くブログ」だと思い込んでいました。
そのイメージが刷り込まれ、「私はブログを何年も書いてるし、そもそも短文をバラバラに1日何回も書くなんて面倒くさくてしょうがない」と思っていました。
それに、そもそも私はIT音痴なので、新しい技術に挑戦するのは苦手なのです。
そんなこんなでツイッターには手を出さずにいたのですが、ツイッターでビジネスチャンスをつかんだとか、本の販促にはブログとフェイスブックとツイッターの連動が効くとか、イケメン好きとつぶやけば自称イケメンフォロアーがブログの数倍のスピードで増えるなどと、まわりのIT系友人からさんざん言われたので、私は重い腰をあげ、ケータイをiPhoneに買い換え、ツイッターなるものに向き合ったというわけです。
そういえば、今やツイッターの女王で『夢をかなえるツイッター』(技術評論社)という本まで書いてしまった作家の内藤みかさんから、3年も前に「まゆみさんもツイッターを始めれば? 面白いよ」と誘われていたことを思い出しました。
あの誘いにすぐに乗らなかった自分を戒めています。
ツイッターデビューごときでこれほど身構えるとは、まさに歳をとった証拠。
見て見ぬふりをする人とは、まさに私だ……。
面倒だ、IT音痴だといろいろ言い訳をして、おのれの好奇心を封じ込めていたことを猛反省しました。
そして、おそるおそる開始したツイッターは、文句なしで面白い!
いったい誰が「ミニブログ」なんていう言葉で説明したのか。
ブログというより、1日の気持ちの動きを吐き出す広場みたいなイメージではないか。
PCを立ち上げなくてもケータイにどんどん文字が流れてくる。
まるで水道から流れ落ちる水のように。
情報を瞬時に広めるのにも最適です。
物書きをしていると、文章の中にある程度の起承転結を盛り込もうと意識したりしますが、「転」や「結」なんてなくても誰も気にしない。
そもそも「起」もないつぶやきが多い。
ゆるい。
気楽。
気分転換できる。
そして、ついにツイッターがなくてはつまらない自分に変わりました。
時代に追いついたとほくそえむ自分。
すると、今まで使わなかった脳の部分が使われるのか、視界に飛び込んでくるあらゆる事象が、「ツイッターで書かなくっちゃ」的に見えてきました。
いかに的確に短文でまとめるか。
私の人生キーワード「イケメン」という言葉も頻繁に流れてきます。
「イケメン編集の……」というツイートを目にし、「私の担当編集さんになってください」とオーダーすることも可能な時代。
編集さんが私を見つけてくれるより先に、私がイケメン編集さんを見つけられる時代になったのです。
自分が気持ちよく仕事するためには大切なポイントです。
このことでベストセラーが生まれたら、私はツイッターにチャレンジして良かったと一生思うはずです。
「○○してよかった」という言葉は、きっかけをつかんで動いたあと、結果オーライだったという幸せワードですから、この言葉を増やすとますます幸せになれます。
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