時には、ダンドリを無視して思いつきで突き進もう

この文章は、はチェンライのホテルで書きました。
ことの発端は、友人からのお誘いでした。
「チェンライに知り合いがいるんだけど、行ってみない?」
チャンマイの聞き間違いかと思いましたが、チェンライでした。
グーグルで検索してもたいした情報が出てこない、タイ北部の地方都市。なんで貴重な休みにわざわざそんなところに……と一瞬思いましたが、「素直な姿勢」で「理由をいちいち考えない」ことにしていた私は、「よし、行こう!」と即答。
そして、どうせ行くならいっそのこと何も情報を得ずに行ってみるのも面白いかもしれないと考えて、ガイド本もウェブサイトのプリントアウトも何も持たずに成田に向かったのでした(そもそもチェンライのガイド本などほとんどありませんが)。
事前情報ゼロで海外に行くのは、不安で不安でたまりません。
でも、不安はときに刺激につながります。
そして刺激は、私にとってポジティブワードです。
飛行機が離陸したあとは、「まあどうにかなるさ」と不安は消え、ワクワクした思いで頭がいっぱいになりました。

ダンドリ旅には、実はふたつのマイナス点があります。
まず、行動面でのマイナス。ガイドブックのおすすめコースや、旅行会社のオプションツアーは安心安全でいいのですが、気楽さと引き換えに、ゆっくりじっくり見たり考えたりする時間や、脇道にそれる楽しみが犠牲になります。

もうひとつのマイナス点は、精神的なものです。
ガイドブックやテレビで先に情報を得てしまうと、先入観が生まれてしまい、「世界一きれいなビーチ」みたいなところに行っても、「なるほどきれいだ。想像通り。写真の通り。以上!」くらいで終わってしまいませんか?
日本一、世界一は、メディアが決めるものではありません。自分で決めるものです。
たとえば、観光地でもなんでもない砂浜を歩いていたら、偶然、夕陽をバックに素足の美少女が海辺に立っている光景に出くわして、心のそこから感動した――。その人にとっては、その風景こそが「世界一きれいなビーチ」かもしれません。
私は、先入観なしに素【す】の心で見たときにだけ、物事の価値は見えてくるのだと思っています。

「ダンドリ」には自由がきかず、先入観も生まれてしまうというマイナス点があるので、人生でより多くの感動を得たいのであれば、たまにはダンドリをしないで物事にチャレンジしてみてください。
情報を得ない、計画も立てない。思いつくまま行動すればいいのです。
毎回ダンドリせずに無防備に生きろというのではありません。思いつくまま行動したほうが心の動く回数が増えると覚えておけば、「今回は安全を狙ってダンドる」「今回はリスキーだけどダンドラないで冒険してみる」というように、選択できるようになります。つまり、選択肢が増える!
予想外のプチハッピーに遭遇するきっかけも増えるのです。