医療

一度会った人の「キーワード」をひとつだけ記憶しよう

記憶術なる本が出そろっていますが、私たちの頭のなか、そんなたくさんの物事を覚えていられるものではありません。記憶は1日で74パーセントなくなるという説を唱えている学者さんもいるではありませんか。
それに、人はいろいろ忘れていかないと、ストレスがたまっていきます。特に、つらいことや悲しい思い出をひきずりまくっていると、いつまでも立ち直れず、「暗いヤツ」というレッテルを貼られてしまいます。
タイガーウッズやイチローも、ミスをすぐに忘れるメンタルトレーニングをしていると聞きました。気持ちを切り替えるという意味で、あれもこれも記憶のなかに残しておくことは不必要。
とはいえ、きっかけづくりには、最低限の「記憶」が必要不可欠です。
私の場合、たくさんの人に会うことで、きっかけを増やしてきました。たくさんの人に会うということは、その人のお名前や人となりを覚えておかないと、再会したときに困るということです。
しかし、パーティーや講演会や異業種交流会や勉強会となると、参加者は数十人から100人以上。ひと言ふた言しか言葉を交わさない方も大勢います。
パーティーの企画をしょっちゅう行っている私には、その方々をお誘いするミッションがありますので、なんとか記憶しておかなければなりませんが、まったくもって無理です。無理!
そこで妙案が浮かびました。うすれゆく記憶力を奮い立たせ、出会った人、初対面の人のキーワードをひとつだけ暗記する。
欲張らないのです。
たとえば、「木村さんは日本酒好き」。これだけ覚えておくと、日本酒が好きそうなお顔だちに見えてきて、自然と顔を忘れないものです。もちろん、2度目にお会いしたときに、髪型ががらっと変わっていてメガネをかけていたりすると話は別ですが。
そして、木村さんに再会したときに、「今も日本酒いきますか?」と声をかけるだけで、会話もスムーズに運びます。
話しかけた相手は自分のことを覚えていてくれたという気持ちになり、うれしいものだと思います。親近感もグイっとアップします。